観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

バンコク見て歩き#3 (ジム・トンプソンの家、その2 )

今日の未明、シンガポールでは物凄いカミナリが鳴っていました。自然災害がほとんどないシンガポールですが、カミナリだけは別で当地の名物のようです。

さて、バンコク(タイ)にある「ジム・トンプソンの家」の続きです。

この家を見学するには、ガイド付きツアーに参加することになります。幸い日本語のツアーがあったので、それに参加することにしました。

写真は、玄関口を撮ったもの。ジム・トンプソンが収集した仏像なとが置いてありました。彼は、タイをはじめミャンマーラオスカンボジアなどの古美術収集家としても有名です。

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ここに内階段があって二階に上がります。次の写真は、外から二階の居間を撮ったものです(室内での写真撮影は禁止でした)。

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各部屋には美術品が沢山置いてありました。まるで美術館のような家に彼は暮らしていたようです。

これは別棟に展示されていた「ガルーダ」。インド神話に登場する神鳥ですね。この像は、見るからに愛嬌がありました。

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また、中国の陶器などの美術品も展示されています。

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シンハー(獅子)もいました。「沖縄ではシーサーと言いますね」とはガイドさんの言。よく知っています。

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案内してくれたガイドさん。日本語がとても達者でした。

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展示されている美術品等は、ジム・トンプソンが収集していなければ、とっくに散逸していたと言われています。

これらの文化遺産が、きちんと受け継がれていることで、タイの魅力が増していることを実感した見学となりました。

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シンガポール街歩き#241(散歩がてら「老北京」と「味香園」へ)

昨日と打って変わって今日は良い天気。暑い一日となりました。

日本は桜花爛漫の春ですね。プロ野球も開幕。贔屓の阪神タイガースが今年は、どんな試合を見せてくれるのか楽しみです。昨夜は勝ち試合のはずが、終わってみるとサヨナラ負け。たまらんですね。

さて、今日のランチは散歩がてら「老北京」へ。MRTドービー・ゴート駅に直結するプラザ・シンガプーラのなかにあります。

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まずは、食べたかったジャージャー麺を注文しました。これは、久しぶりに食べたこともあって美味しかったです。

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あとは定番の小籠包やら、野菜の炒め物など。この野菜の炒め物は、シャリ感があって結構美味しかったですね。

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最後は、卵黄バン。なかに卵黄のカスタードが入っています。

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これだけ食べると、かなり満腹になりました。シンガポールは、こんな中華料理店があちこちにあって、値段もリーズナブルなので嬉しいですね。

店を出て散歩していると、カールトン・ホテル(ブラス・バサー・ロード)とSMU事務棟の近くに、味香園が出店しているのに気づきました。ここは、中華街にあるスノーアイスの名店ですね。

そのまま通り過ぎるのも何なので、急遽スノーアイスを食べることにしました。

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新規開店のプロモーションで"Mango & Strawberry Snow Ice"6.50s$ が1割引になるとか。これは、味香園の看板メニューのひとつです。躊躇なく、それを注文しました。

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スノーアイスは、フルーツを凍らせて薄く削った濃厚なかき氷のこと。

トッピングされた小さなボール状のゼリーから果汁がはじけ出して、とても美味かったです。

中華街まで出向かなくともスノーアイスが食べられるので、この店を見つけて良かったですね。イヌも歩けば何とやら、の例え通りの散歩となりました。

今日も街歩きで新たな発見があって、楽しかったです。 


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シンガポール街歩き#240(蝦麺で大人気"Blanco Court Prawn Mee"【白蘭閣街蝦麺】でランチ)

今日のシンガポールは、物凄い雷雨(スコール)でした。余りの凄さに、外出先で立往生。南国のスコールなので、1時間ほどで小降りとなりましたが・・・。

今日は土曜日、仕事はお休みですね。ランチは、以前から行きたかった蝦麺の"Blanco Court Prawn Mee"(白蘭閣街蝦麺)に出かけました。場所は、アラブストリートの近く、ハジレーンがビーチロードに突き当たった角にあります。

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シンガポールのローカル麺と言えば、「ラクサ」「ホッケン・ミー(福建麺)」それに「蝦麺(プラウン・ミー)」です。いずれも大好きなローカル麺ばかりですが、これまで「蝦麺」の美味しい店にはなかなか巡り会えませんでした。

この店には、ローカルの人たちが沢山通いつめていると聞き、今回初めて出かけました。

訪れた時間は、ランチには遅めの14時頃。席は結構空いていましたが、カウンターにはかなりの列が出来ていました。

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注文したのは、定番の「蝦麺(Prawn Mee)」。麺は選べるので、黄色の卵麺にしました。お代は、わずか4.8s$でした。

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この「蝦麺」、当地でこれまで食べたなかで一番美味しく感じました。特に、エビの出汁がよく効いたスープが美味かったです。この店は、ガイドブックなどに余り紹介されていないようですが、本当にお勧めです。

店を出たら大雨でした。近くにある「ドンポー・コロニアル・カフェ(Dong Po Colonial Cafe)」で雨宿り。

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この店は、中国・海南島出身の菓子職人が1950年代に開業したコーヒーショップが、その前身です。

いつもの「コピ・オ・コソン(Kopi-O-Kosong)」を頼んで雨が小降りになるのを待ちました。

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ここのコピ(コーヒー)は、とても美味いです。もう何度訪れたことやら。

大雨の土曜日でしたが、とても満足して帰宅しました。


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バンコク見て歩き#2(ジム・トンプソンの家)

バンコクのホテルに荷物を置いて、まず向かったのが「ジム・トンプソンの家」。

タイシルクを復興しシルク王と呼ばれたジム・トンプソンが、1959年から67年までの8年間を暮らした家です。

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ジム・トンプソンは、1967年に避暑に出かけたキャメロン・ハイランド(マレーシア)で謎の失踪を遂げました。

この事件は、当時、世界的な注目を浴びたそう。松本清張推理小説に、この失踪事件を題材とした『熱い絹』があります。事件の内容や背景、犯人の推理など興味深く書かれていて、なかなか面白かったです。

主人を失ったこの家は、当時のまま保存されることになり、現在は博物館として公開されています。

家は、チーク材で出来たタイ伝統様式の古い建物を6軒集めて、組み直して造ったもの。タイの高温多湿な気候を考慮して、風通しのよい高床式になっています。腐食止めに朱色のベンガラが塗られ、釘は一切使われていない構造らしい。

高床の下は広い空間となっていて、展示物などが置かれていました。

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この伝統的な様式で復元された建物は、確かに一見の価値があります。もともと建築家であったジム・トンプソンの面目躍如といったところでしょうか。

前回訪れたときは、フライトの時間が迫っていたため、十分に見学出来ませんでした。今回、念願の再訪が叶ったので、じっくりと見学することにしました。受付に行くと、日本語のガイドツアーが間もなくあるとのこと。そこで、庭を見ながら暫し待つことになりました。

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この庭は、かつては雇っていた庭師が手入れしていたそう。南国の樹木が鬱蒼と繁る様子は、とても素晴らしかったです。

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所々には、シンハー(獅子)などの置物がありました。このシンハー、なかなか愛嬌があります。

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鹿の置物もありました。

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この庭にいると、バンコクの街の喧騒がうそのよう。静謐で、ゆったりとした時間が流れていました。

(「ジム・トンプソンの家」続きます)  


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バンコク見て歩き#1(久しぶりのバンコク)

久しぶりにバンコク(タイ)を訪れました。綺麗で効率的、秩序立ったシンガポールから訪れると、ゴチャゴチャ感満載、ユルさ溢れるバンコクの街は、とても面白く楽しかったです。

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この街を歩くと、欧米人観光客の姿が目立ちますね。シンガポールよりも多いくらい。タイを訪れる外国人旅行者は年間2,988万人(2015年)で世界第11位です。同年のシンガポールは1,205万人(世界第26位)、日本の1,973万人(同第16位)と比べれば、タイの国際的な魅力度の高さがわかります。

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人気の秘密は、文化度の濃さ、バラエティ豊かな滞在施設(ホテル、ショップ、レストラン等)、コストパフォーマンスの良さなどでしょうか。加えて、よく言われる国民性としての優しさやホスピタリティの高さですね。現代的な都市に、昔ながらの露店や屋台が営業し、トゥクトゥクが走り回るなど、ここには誰にとっても(富裕層からバックパッカーまで)居心地の良い風が吹いているようです。

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2泊3日の駆け足の旅でしたが、バンコクには"また来てみたい"と思わせる魅力がありました。次回から、その魅力のいくつかを書いてみたいと思います。 

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シンガポール街歩き#239(マーライオン"The Body of the Sea")

今朝のシンガポールは雷が鳴っていました。今はそれも止んで、良い天気。日ごとに日射しがきつくなり、暑さも増してきているようです。そろそろ雨季も終わりでしょうか。

今回も、ライトアート・フェスティバル"i Light Marina Bay"の続きです。

このイベントでは、マーライオンに「海の生き物とサンゴ礁」の像を映し出していました。テーマは"The Body of the Sea"とか。

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マーライオンは、いろいろな色のライトに彩られて、いつもとは違った雰囲気でした。私は真っ白なマーライオンが好きなので、原色系のライトに染まる姿を見ると何やら痛々しくて、少し可哀想に感じました。でも、この日もマーライオンの周りは沢山の人だかり。やはり、その人気は大したものです。

遠目でみると、こんな感じになります。イベント期間中は、マリーナ・ベイ周辺にライトアート・インスタレーションが沢山展示されています。マーライオンもその一つという位置付けなのでしょう。

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エスプラネード・シアター辺りから見るビジネス街の夜景は、いつもながら素晴らしかったです。

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最後の写真は、黄昏れ時のもの。まだ残照が残る時間帯ですね。こうしてみるとシンガポールの街並みは、なかなか絵になります。当地に赴任している間に、出来るだけ沢山の写真を撮っておこうと思います。

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(今回で" i Light Marina Bay"はお仕舞いです) 


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シンガポール街歩き#238(光の芸術祭"i Light Marina Bay")

久しぶりのブログ更新です。先週末からバンコク(タイ)に出かけていました。全てが綺麗で秩序だったシンガポールと比べると、ゴチャゴチャ感満載のバンコクの街はとても面白かったです。その一方、チャンギ空港シンガポール)に戻った際には、何だかホッとしたことも事実ですね。この「バンコク街歩き」については、近いうちにブログにアップしたいと思っています。

さて、本題の「シンガポール街歩き」です。今回は、ライトアート・フェスティバル"i Light Marina Bay"の続きとなります。

このイベントは、残念ながら3月26日で閉幕しました。とても綺麗な「光の芸術祭」だったので、開催期間中に撮った写真を幾つかアップしたいと思います。

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"i Light Marina Bay"は、2010年に初めて行なわれたイベントで、今年(2017年)で5回目の開催です。環境や省エネに配慮した「持続可能な照明」がテーマですね。マリーナ・ベイ周辺には、9ヶ国のアーティストによる20のライトアート・インスタレーションが展示されていました。

広い会場なので、重点的にみたのが"Hybycozo"。六角プリズム等の照明の展示物で、まるで万華鏡の世界でした。

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照明の色が多彩に変化する様子は、とても幻想的でした。

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地面にも模様が浮かんで、とても綺麗です。インスタレーションと銘打つだけあって、マリーナ・ベイに面した高層ビル群等の周辺環境と、よくマッチしていました。

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マリーナ・ベイ・サンズも、いつもとは異なった華やかな照明で彩られていました。

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このイベントは、3月中に3週間に亘って行なわれました。でも、私が開催を知ったのは閉幕間際。期間中に全部の展示は見られませんでした。来年は、もっと時間をかけて、出来るだけ沢山の展示物を見学したいと思います。

このようなイベントは、ローカルの住民はもとより、多くの観光客をも惹きつけ、街の活性化に大きく貢献するものです。これからも是非、毎年継続してシンガポールの名物イベントへと育てて欲しいと思います。


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