観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

早朝の虎ノ門ヒルズ界隈(東京・港区)

昨日の東京は、とても良い天気でした。

写真は、朝の通勤途中に "虎ノ門ヒルズ" 界隈を撮ったものです。

f:id:kaz-sasaki:20200219211448j:image

この周辺は、いま大規模再開発工事の真っ最中ですが、だいぶん形が出来上がってきました。

写真の真ん中にある高層ビルが、2014年に開業済みの ”虎ノ門ヒルズ” です。

地上52階建てですね。

オフィスやホテルなどのほか、レジデンスもある複合用途ビルです。

写真の左手には、竣工したばかりの ”虎ノ門ヒルズ・ビジネスタワー” が少しだけ写っています。

こちらは地上36階建てとか。 全面開業は間もなくで、今は一部の店舗が営業しています。

右手の奥にある工事中の建物は、 ”虎ノ門ヒルズ・レジデンシャルタワー” です。

地上56階建て、約550戸が入る高級レジデンスらしい。

余計なことかもしれませんが、一体どんな人が住むのか、少しは気になるところです。

写真の真ん中の小ぶりな建物は、新築された教会ですね(日本基督教団芝教会)。

たぶんですが、再開発の区域内なので、従前からの地権者なのでしょうね。

虎ノ門界隈は、以前から雑居ビルなどの多かったエリアですが、この大規模再開発で劇的に変わっていきそうです。

次の写真は、”虎ノ門ヒルズ” の空中庭園オーバル広場)を撮ったもの。

f:id:kaz-sasaki:20200219211514j:image

彫刻の向こうには、昨秋オープンしたホテルオークラのタワーが眩しく光っていました。

東京五輪を前にして、ここ虎ノ門エリアの変貌もなかなか凄いことになっています。

 
旅行・観光ランキング

ジャポネで食べたスパゲッティ(東京・有楽町)

先日、所用があり有楽町まで出かけました。

ちょうど夕飯どきだったので、以前から噂に聞いていた「ジャポネ」で食事をしてきました。

場所は"銀座インズ3"の1階で、JR有楽町駅から歩いて数分のところにあります。

店内はカウンターのみ。 席数は15ほどですかね。

超人気店で行列間違いなしと聞いていましたが、時間が早かったせいかスンナリと座れました。

写真は、注文したスパゲッティ(パスタと言わないのがいいですね)のバジリコです。

f:id:kaz-sasaki:20200218224011j:image

「レギュラー(並)」を頼んだのですが、ご覧のような大盛クラスが出てきました。

塩味で、具材も結構入っていて美味しかったです。

バジリコのお代は600円でした。

f:id:kaz-sasaki:20200218224118j:image

ちなみに「ジャンボ(大盛)」は750円、その上の「横綱」は850円ですね。

結構、大盛クラスを注文している客が多かったです。

まあ、私は歳も歳なので「レギュラー(並)」で十分以上の満足度でした。

次は、和風(醤油味)のスパゲッティを食べてみようと思っています。

有楽町近辺に行かれたら、試しに食べてみてください。

女性の1人客も案外と多くて、良い雰囲気でした。

この店は、おススメです。


旅行・観光ランキング

八坂神社【二十二社詣で】(京都市)

八坂神社を訪れました。

ここは「二十二社」(下八社)に含まれています。

二十二社」とは、神社の社格のひとつで、天変地異などの重大事がおこったときに国家(朝廷)が奉幣使を立てた社格の高い神社を指します。

この社格は、1039年(平安時代後期)に御朱雀天皇により制定されたもの。

言わば強力なパワースポットの集まりですね。

このブログでも「二十二社」のうち、これまで3社(大和神社石上神宮春日大社)についてレポートしてきました。

祇園さん」として親しまれる八坂神社は、四条通りの東の突き当りに鎮座する古社(656年創建伝)です。

山鉾巡業で知られる「祇園祭」は、八坂神社の祭礼ですね。

祇園周辺は、お茶屋や料亭、町家などが立ち並んで伝統的な町並みを形成しています。

昔ながらの風情や情緒が感じられて散策するのも楽しいところです。 

写真は、八坂神社の西楼門を撮ったもの。

f:id:kaz-sasaki:20200217220155j:image

この西楼門は1497年(室町期)の建築で、国の重要文化財に指定されています。

元々は、もう少し向かって右手側に建てられていたらしい。

それが、市電の開通で四条通りが拡幅されたことに伴い、現在地へと移築されたのだとか。

景観や環境を重視した京都らしさが出ていますね。 さすがです。

次は、拝殿を撮った写真です。

f:id:kaz-sasaki:20200217220305j:image

拝殿の前にある舞殿には、沢山の提灯が並んでいて壮観でした。

f:id:kaz-sasaki:20200217220405j:image

花街などの信仰が厚いせいか、華やいだ雰囲気があってとてもいい感じです。

八坂神社は古社ですが、延喜式神名帳(えんぎしき・じんみょうちょう)には記載のない式外社です。

八坂神社は、かつて興福寺(奈良)や延暦寺比叡山)の支配を受けた時期があり、寺院とも見なされていたからと言われています。

一方で、平安中期頃から周辺の産土神として信仰されるようになり、朝廷からも厚く崇拝されて「二十二社」(下八社)に選ばれています。

今回は本殿に参ったあと、御朱印を頂きました。

たまたま差し出した御朱印帳の隣のページが、伊勢神宮で頂いた御朱印でした。

八坂神社の神職がそれを見て大変喜ばれて、「ここは、うちの親類や!」と言われたことが、とても印象に残っています。

なお、ここの御朱印は筆で「祇園社」と書かれて、その上に赤で「八坂神社」と押印されます。 

祇園社」は以前の名称で、明治期以降に名称が変わった(御祭神も!)という珍しい神社でもありますね。

この神社は、場所がとても便利なところにあるので、これからも幾度となくお参りすると思います。


旅行・観光ランキング

三十三間堂(京都市)

京都の三十三間堂に出かけました。

2018年に国宝に指定された千手観音立像(1,001体)などを拝観してきました。

ここに来るのは本当に久しぶりです。

三十三間堂の正式名称は「蓮華王院法堂」で、天台宗妙法院の仏堂ですね。

その名前は、本堂(国宝)の大きさが三十三間四面であることに由来しています。

f:id:kaz-sasaki:20200216221941j:image

長さ120m、奥行き22m、高さ16mで、世界的にもこれほど規模の大きい木造建築は珍しいそう。

また、33という数字も観音菩薩の変化身が33身あることに因んだものだとか。

入母屋造、本瓦葺きの本堂は、1266年(鎌倉期)に完成したもの。

京都市内では2番目に古い建物です。

f:id:kaz-sasaki:20200216222028j:image

内部には、本尊の千手観音座像を中心に、1,001体の千手観音立像が整然と並んでいました。

創建時(平安期)の像が124体、再建時(鎌倉期)の像が876体あって、残りの1体が室町期に追加されたものだとか。

と言っても、素人目には一つひとつの識別など到底できません。 

全部の像を俯瞰して鑑賞するしかなかったですね。

それにしても、よくこれだけの仏像を集めて拝観できるようにしたものだと感心しました。

順路に従って見学していると、仏像の中で、気になるものを見つけました。

二十八部衆像のうちの「迦楼羅王(かるらおう)」です。

迦楼羅王」は、半人半鳥、カラス天狗のようないで立ちで、横笛を吹いていました。

(堂内撮影が禁止のため、残念ながら写真を掲載できません。)

それはシンガポールに赴任していたとき、インドネシアなどでよく見かけた「ガルーダ」そのもの。

「ガルーダ」は、インド神話に登場する神鳥です。

ヒンズー教の神様であるヴィシュヌ神の乗り物(鳥)として知られています。

インドネシアフラッグキャリアであるガルーダ・インドネシア航空の名称とロゴは、この「ガルーダ」ですね。

参考までに、東南アジアで撮った「ガルーダ」の写真を載せておきます。 マンガみたいで、あまり良い写真ではありませんが・・・。 感じだけでも分かってもらえたらと思います。

f:id:kaz-sasaki:20200216222221j:image

京都の三十三間堂で、しかもヒンズー教の神様の乗り物(神鳥)と出会うとは思いもよりませんでした。

仏教も他の宗教の影響を受けているということなのでしょう。

今回の見学では、仏像の多様性といったものが分かって面白かったです。

三十三間堂の庭では、冬桜が綺麗に咲いていました。

f:id:kaz-sasaki:20200216222605j:image


旅行・観光ランキング

東大寺南大門&二月堂など(奈良市)

前回のブログ記事では、東大寺の金堂(大仏殿)と戒壇堂について書きました。

今回は、同じく東大寺で見逃せない南大門と二月堂などについてレポートしたいと思います。

写真は、南大門(国宝)を撮ったものです。

f:id:kaz-sasaki:20200213235556j:image

現在の建物は、1199年(鎌倉時代)に再建されたもの。

建築様式は天竺様(大仏様とも)で、貫と呼ばれる水平材を多く使っています。

この利点は、貫が柱を貫通していることから構造が強固に保たれることにあるそう。

門の左右には、有名な金剛力士立像(運慶・快慶などの作)が安置されています。

久しぶりに見た南大門は、自分が記憶していた以上に大きく感じられました。

この存在感は、圧倒的ですね。

金剛力士立像も迫力満点で、多くの人に人気があるのも頷けます。

南大門の周辺は、外国人など沢山の団体客等で賑わっていました。 

鹿せんべいを当てにした鹿も集まっていました。

f:id:kaz-sasaki:20200213235727j:image

ここから若草山方面に歩いていくと、法華堂(三月堂)や二月堂が見えてきます。

いずれの建物も国宝に指定されていますね。

写真は、二月堂を撮ったもの。

f:id:kaz-sasaki:20200213235806j:image

二月堂は高台に建っていて、階上からは奈良市内まで見渡せます。

次の写真は、二月堂へと続く長い石段です。

f:id:kaz-sasaki:20200214000016j:image

二月堂は、旧暦2月(現在は3月)に行われる「修二会(お水取り)」の舞台ですね。

その昔、大阪で勤務していた頃、お水取りの「お松明」と「達陀の行法(だったんのぎょうほう)」を見学したことがあります。

「お松明」は、お水取りのシンボルとも言える行事で、二月堂の舞台で火のついた松明を振り回すもの。

これは、勇壮でとても見応えがありました。

二月堂の建物の下には、カメラを構えた人たちがワンサカと詰め掛けていました。

私がカメラを構えていると「兄ちゃん、フラッシュ焚いたらあかんで!」と、傍にいた写真マニアのオジサンから注意されたことが、懐かしく思い出されました。

「達陀の行法」は、練行衆が燃え盛る松明を持って、須弥壇(二月堂の建物内)の周りを飛び跳ねながら松明を床にたたきつけるもの。

火花が飛び散る様は迫力満点で、よく火事にならないものだと感心しました。

この行法は、とても面白く、興味深かったですね。

仏教の行法のはずなのに、神道や呪術的な要素も多分に含んでいるように見えました。

その見学時に撮ったはずの写真が、どこを探しても見当たりません。

全く残念です。

この記事を書いていて、また「お松明」などを見学したくなりました。

若草山の山焼きも、久しく見ていません。

奈良には、また出かけたいものです。


旅行・観光ランキング

東大寺大仏殿&戒壇堂(奈良市)

奈良と言えば、誰もが東大寺の大仏を思い起こしますね。

修学旅行などで一度は訪れたことのある人も多いと思います。

この点で東大寺は、わが国で最も有名な寺院かもしれません。

創建は8世紀後半と伝えられ、聖武天皇が国力を尽くして開基したもの。

南都七大寺のひとつで、華厳宗大本山

本尊は廬舎那仏(大仏)です。

写真は金堂(大仏殿)を撮ったもの。

f:id:kaz-sasaki:20200212215015j:image

大仏殿の周辺は、団体の旅行客がとても多く、落ち着いて写真が撮れません。

ようやく探したのが、この位置からの撮影でした。

池の水面に映える大仏殿は堂々としていて、さすがに素晴らしかったです。

もう一枚は、芝生で休む鹿と大仏殿を撮ったもの。

f:id:kaz-sasaki:20200212215036j:image

奈良公園と言えば、やはり鹿を抜きには語れませんね。

東大寺の境内では、戒壇堂周辺が人も少なくて静かな場所です。

f:id:kaz-sasaki:20200212215106j:image

大仏殿からは、さほど離れていませんが、団体客が来ないルートなので、ゆっくりと見学できます。

この堂内にある四天王立像(国宝)が好きで、ここには数えきれないくらい通いました。

個人的には、わが国に数ある仏像のなかで一押しの作品ですね(撮影禁止で、写真を載せられないのが残念です)。

今回は久しぶりに見学できて、本当に良かったです。

ちなみに四天王立像は、持国天増長天広目天多聞天の4つの像をさしています。

その昔に訪れた際、受付の人から、四天王の名前はそれぞれの頭文字をとって「じ・ぞう・こう・た(地蔵買うた)」と覚えれば忘れませんよ、と教えてもらいました。

それから、かなりの年月が経ちますが、いまだにちゃんと覚えているのが何やら嬉しいです。

次の写真は、戒壇院の庭を撮ったもの。

f:id:kaz-sasaki:20200212215135j:image

冬枯れの静かな庭で、とても良い雰囲気がありました。

東大寺では、何と言っても戒壇堂周辺が一番好きですね。

皆さんにも、四天王立像の見学と合わせて、ぜひ訪れられることをお勧めします。


旅行・観光ランキング

猿沢池と興福寺(奈良市)

奈良には古都らしい優れた風景が沢山あります。

なかでも、個人的に気に入っているのが、猿沢池から望む興福寺五重塔の景観です。

写真で見ると、こんな感じですね。

再建された中金堂の屋根も少しだけ見えます。

f:id:kaz-sasaki:20200211230105j:image

冬枯れで光と緑が少ないせいか、やや寂しい風景に見えますが、高台に建つ五重塔が池の水面に映る様子は眺めていて飽きません。

この猿沢池は、興福寺の行事である放生会(捕らえた生き物を解き放つ儀式)のために、749年(天平21年)に造られた人工池だとか。

水が流出入する川がないにもかかわらず、常に一定の水位が保たれているという、少し不思議な池でもあります。

興福寺は、南都六宗のひとつである法相宗大本山です。

創建は669年と古く、摂関家である藤原氏の氏寺として栄えてきました(ちなみに、氏神春日大社です)。

戦乱(戦国期)や落雷等による火災、さらには神仏分離令(1868年)による廃仏毀釈等で、寺院としての勢力は大きく削がれましたが、今も国宝の五重塔、三重塔、東金堂をはじめとする貴重な文化財が沢山残っています。

写真は、三重塔(国宝)を撮ったものです。

f:id:kaz-sasaki:20200211230326j:image

興福寺では五重塔が注目されますが、個人的には、この小ぶりの塔が好みです。

塔の高さは19mあって、本瓦葺きの三間三重塔婆。 鎌倉時代前期の再建といわれています。

その立ち姿は美しく、品が感じられますね。

次の写真は、東金堂(国宝)を撮ったもの。

f:id:kaz-sasaki:20200211230349j:image

五重塔のすぐ近くにあって、本瓦葺き寄棟造の堂々とした建物です。

この建物は、1426年(室町中期)の再建とか。

堂内にある諸仏像も素晴らしいものです。

なお、2018年に再建された中金堂については、このブログでも既に取り上げたので、写真だけ載せておきます。

f:id:kaz-sasaki:20200211230444j:image

興福寺奈良公園と一体化していて、どこからでも境内に入ることが出来ます。

その昔、大阪に勤務していた頃は、夕方、暗くなりかけてから奈良公園興福寺の境内を歩いた記憶があります。

森閑として、人影も少なく、その独特の雰囲気がとても良かったですね。

奈良にはホテルが少なく、たいていの観光客は日帰りで、大阪や京都に泊まってしまいます。

でも最近になって、奈良にも幾つか良いホテルが出来ました。

次は、奈良に宿泊し、夕方と早朝にこの辺りを散歩してみたいと思います。


旅行・観光ランキング