観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

京都府

伏見稲荷大社【二十二社詣で】(京都市)

伏見稲荷大社を訪れました。 ここは「二十二社」(上七社)に含まれる神社です。 「二十二社」とは、神社の社格のひとつで、天変地異などの重大事がおこったときに国家(朝廷)が奉幣使を立てた社格の高い神社をさしています。 この社格は、1039年(平安時代…

八坂神社【二十二社詣で】(京都市)

八坂神社を訪れました。 ここは「二十二社」(下八社)に含まれています。 「二十二社」とは、神社の社格のひとつで、天変地異などの重大事がおこったときに国家(朝廷)が奉幣使を立てた社格の高い神社を指します。 この社格は、1039年(平安時代後期)に御…

三十三間堂(京都市)

京都の三十三間堂に出かけました。 2018年に国宝に指定された千手観音立像(1,001体)などを拝観してきました。 ここに来るのは本当に久しぶりです。 三十三間堂の正式名称は「蓮華王院法堂」で、天台宗妙法院の仏堂ですね。 その名前は、本堂(国宝)の大き…

知恩院の三門(師走の京都#4)

令和元年も今日一日を残すのみとなりました。 年末の正月休みに入ってからは、自宅にこもって家の掃除やら仕事部屋の片付けなどをやっています。 今年もあちこちへと出かけ、その時に集めた資料が沢山残っていたので出来るだけ処分しています。 ネット社会に…

古都の夜景(師走の京都#3)

令和元年も余すところ、あと2日となりました。 歳とともに時間の流れが速く感じるようになりますね。 今日は、自宅で部屋の片づけやら掃除をしていました。 年がら年中、あちこちに出歩いているので、年末くらいは整理整頓の時間にあてないと、というところ…

インドネシア産カカオのチョコレート店 "Dari k" (師走の京都#2)

京都・祇園では前回レポートした「鍵善良房」(和菓子)のほかに、もう一軒訪れたい店がありました。 そこで立ち寄ったのが "Dari K" 祇園あきしの店です。 "Dari K" はインドネシア産カカオを使ったチョコレートの製造・販売会社。 設立は2011年ですから、…

祇園の事始め、鍵善の和菓子(師走の京都#1)

所用があって師走の京都へと出かけました。 ここ3年ほどは、毎年この時季に通うのが恒例行事となっています。 新幹線で京都駅に着いたのが午前中で、約束の時間には少し余裕がありました。 どこかで時間をつぶそうと考えていたところ、当日が師走の13日であ…

同志社の近代建築(京都まち歩き#14)

今回の京都行きでは、所用のため同志社大学に立ち寄りました。 京都の大学は、いかにも大学らしい落ち着いたキャンパスをもつところが多いですね。 同志社大学の今出川キャンパス(京都御所の北、旧薩摩藩邸跡)には、国の重要文化財が5つもあります。 これ…

糺の森と下鴨神社(京都まち歩き#13)

京都に行くと、たまに訪れるのが「糺の森(ただすのもり)」です。 高野川と賀茂川の合流する三角地帯にある原生林で、その面積はおよそ12万4千㎡(東京ドーム3個分)もあるとか。 この森は、下鴨神社(賀茂御祖神社)の境内にある社叢林ですね。 原生林な…

八坂の塔(京都まち歩き#12)

前回のブログに書いた ”石塀小路” から、さらに南へと少し下がったところにあるのが ”八坂の塔” です。 法観寺(臨済宗建仁寺派)五重塔で、室町幕府6代将軍・足利義教が1440年に再建したものとか。 今は国の重要文化財に指定されています。 その高さは46m…

石塀小路(京都まち歩き#11)

京都を訪れると、よく歩くのが八坂神社から高台寺あたりです。 四条河原町の繁華街からも近く、時間さえ選べば静かな散歩道となっています。 八坂神社から八坂の塔(法観寺)方面に歩いていくと、左手(東側)に石塀小路があります。 ここは大正時代に、貸家…

松坂屋・旧京都仕入店(京都まち歩き#10)

久しぶりのブログ更新となりました。 先週末の台風19号は、東日本に大変な被害をもたらしました。 被災された地域の皆さまには、心よりのお見舞いを申し上げます。 一方、ラグビーワールドカップでは日本がスコットランドに勝利、ベスト8進出を決めました。…

京町家「無名舎(吉田家住宅)」その2(京都まち歩き#9)

今回は、京町家の造りや雰囲気を実際に体験すべく訪れた「無名舎(吉田家住宅)」の続きとなります。 この建物の特徴は、典型的な「表屋造り」(おもてや・づくり)にあります。 「表屋造り」とは、店舗と住居の棟を分けて、あいだに中庭を設けた町家の造り…

京町家「無名舎(吉田家住宅)」(京都まち歩き#8)

京町家の造りや雰囲気などを実際に体験したくて、「無名舎(吉田家住宅)」へとやってきました。 ここは、内部を一般公開している京町家で、現在も住宅として使われています。 場所は、京呉服の問屋街「室町」の一角、新町通六角町にあります。 この建物は、…

京町家(京都まち歩き#7)

前回まで"京都と水"について綴ってきましたが、今回からは"京町家"です。 京都の街を歩いていると、昔ながらの町家建築(京町家)に出会います。 京町家といっても統一された定義はなく、京都市景観・まちづくりセンターによれば、次のような建物だそう…

京都ブランドと水(京都まち歩き#6)

これまで何回かにわたって、京都の水についてレポートしてきました。 三方を山で囲まれた京都盆地の地下には、琵琶湖の水量に匹敵するほどの地下水(211億トン)が眠るといわれています(楠見晴重関西大学教授の調査による。同教授は、これを ”京都水盆 ” と…

錦市場と錦天満宮(京都まち歩き#5)

四条大橋から鴨川を眺めたあとは、錦市場までやってきました。 錦市場と言えば、京都市民の台所として知られていますね。 場所は、京都の中心街・四条通の一本北、錦小路通にあります。 東西390mの両側に、約130店舗が軒を連ねる商店街。 京野菜、魚介など…

鴨川納涼床その2(京都まち歩き#4)

京都の鴨川納涼床(のうりょうゆか)の続きです。 最初に小ネタをひとつ。 鴨川の納涼床は「ゆか」と読みますが、洛北・貴船の納涼床は「川床」と書いて「かわどこ」と読みます。 また、鴨川は「ゆか料理」、対して貴船は「川床料理(かわどこ・りょうり)」…

鴨川納涼床(京都まち歩き#3)

写真は、京都の鴨川納涼床(のうりょうゆか)を撮ったものです。 京都の文化的基盤(ブランド力)を支える大きな要素が水ですね。 その水を活かした代表的な例が、この納涼床です。 今年はもう終わってしまいましたが、毎年5月から9月まで、鴨川西岸の店が…

加茂大橋からの眺め(京都まち歩き#2)

京都三名水のある梨木神社(前回のブログで紹介しました)を後にして、出町柳方面へと上ってきました。 鴨川に架かる加茂大橋から、北の方角を撮ったのが下の写真です。 正面が葵公園で、向かって右手が高野川、左手が賀茂川です。 ここで二つの河川が合流し…

京都三名水「染井の井戸」(京都まち歩き#1)

先の週末は、旅先で撮った写真の整理をしていました。 その際、まだブログの記事にしていない旅先(写真)が結構あったので、これから順次、紹介していきたいと思います。 ということで、今回から ”京都まち歩き” です。 京都には年に数回ほど訪れる機会があ…

京都まち歩き#6(豊国神社、新日吉神宮)

寒い日が続く東京です。三連休の初日は、自宅でゴロゴロとしていました。写真を撮りに出かけたいのはやまやまですが、寒さが大の苦手なので如何ともなりません。 さて、今回も京都まち歩きの続きです。 JR京都駅近くで、どこか訪れようと地図を見ていると、…

京都まち歩き#5(夜の八坂神社あたり)

昨日(4日)は仕事始めでした。朝の通勤電車は、いつもより空いていました。今週一杯は、正月休みの会社が多いのでしょうか。 さて、今回も京都まち歩きの続きとなります。 所用で出かけた京都で漸く自由時間となったのは、夜の21時頃。そのまま宿舎に戻る…

京都まち歩き#4(御香宮神社ほか)

今日で正月の三が日もお仕舞いです。明日は仕事始め。やや憂鬱な気分でもありますが、何とか元気に頑張りたいと思っています。 さて、今回も京都は伏見地区まち歩きの続きとなります。 伏見桃山駅(京阪電車)の東側、近鉄京都線を超えてすぐのところに御香…

京都まち歩き#3(伏見の酒蔵)

新しい年が明けて、はや2日目。朝からTVで箱根駅伝や大学ラグビーなどを観て過ごしました。このままノンビリとしていたら、あっと言う間に三が日が終わりそう。明日からは、もう少し計画的に時間を使わないと、と思っています。 さて、今回も京都まち歩きの…

京都まち歩き#2(伏見稲荷の千本鳥居)

新年明けましておめでとうございます。 3年ぶりに日本でお正月を迎えました。シンガポールに住んでいた昨年までは、淡々とした年明けでしたが、今年は初詣にでかけたり、お雑煮を食べたりと久しぶりに日本らしいお正月を過ごしています(シンガポールでは旧…

京都まち歩き#1(伏見稲荷大社)

公私ともにバタバタしていて、久しぶりのブログ更新となりました。 気がつけば今日は大晦日。シンガポールから帰国して、はや半年が過ぎました。時間が経つのは速いものです。 師走の慌ただしいなか、所用があって京都に出かけてきました。海外にいたことも…