観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

旧碓氷峠見晴台(軽井沢その1)

晩秋の軽井沢を訪れました。 写真は、旧碓氷峠見晴台からの眺望です。 碓氷峠は、江戸期の五街道のひとつ「中山道」が通過していた峠で、かつては関東と信越・北陸地方とをつなぐ重要な役割を担っていました。 現在は新道が整備されて、この見晴台がある場所…

青森銘菓「気になるリンゴ」など(青森その6)

仕事柄あちこちに出かけますが、旅先での楽しみの一つに、その土地の銘菓を探すことがあります。 たまたま現地で見つけることもあれば、事前にネットなどで調べてから行くことも多いですね。 今回の青森行きでは予め調べておいた「気になるリンゴ」なる銘菓…

津軽三味線を聴きに居酒屋へ(青森その5)

青森を訪れたら、津軽三味線の生演奏をぜひ聴きたいと思っていました。 そこで予約して出かけたのが「津軽じょっぱり漁屋酒場 青森本町店」。 居酒屋ですが、昔ながらの青森を再現した店内は、なかなか居心地が良かったです。 津軽三味線の演奏は、19時頃か…

ねぶたを見に「ワ・ラッセ」へ(青森その4)

青森市といえば、何といっても「ねぶた祭」ですね。 8月の初旬に6日間かけて行われる祭りで、毎年延べ200万人以上の観光客が訪れるとか。 その ”ねぶた” をひと目見ようと、JR青森駅前にある観光交流施設「ワ・ラッセ」(2011年開業)を訪れました。 次の…

夕暮れ時の青森ベイブリッジなど(青森その3)

三内丸山遺跡と県立美術館を見学したあとは、青森市の中心部へとやってきました。 JR青森駅を中心とする市街地は、その昔訪れたときとさほど変わっていない様子でした。 宿泊予定のホテルに荷物を置いたあとは、青森港に面したウォーターフロントへと出かけ…

青森県立美術館「あおもり犬」など(青森その2)

三内丸山遺跡から歩いてすぐのところにあるのが、青森県立美術館(2006年開館)です。 今回の旅の目的のひとつが、この美術館に展示されている「あおもり犬」を見ることでした。 いきなりですが、「あおもり犬」を撮ったのが次の写真です。 これは、青森出身…

三内丸山遺跡(青森その1)

青森市へと出かけました。 東京からは飛行機か新幹線かで迷いましたが、久しぶりに東北新幹線を利用してみました。 いつも思うのですが、JRの在来線駅(〇〇駅)と新幹線駅(新〇〇駅)とが離れている街は、慣れない旅行者にとってやや不便さを感じますね。 …

ブックバスが虎ノ門ヒルズにやって来た

夕暮れ時、虎ノ門ヒルズ(東京・港区)のオーバル広場の前を通りかかったら、本に関するイベントをやっていました。 広場に止まっていたのが ”ブックバス” です。 どうやら、古書の移動販売車のよう。 これは面白そうとバスのなかに入り込み、本を眺めながら…

熱田神宮(名古屋その10)

今回の名古屋旅では久しぶりに熱田神宮へと参拝しました。 前回お参りしたのは転勤で名古屋に住んでいた頃ですから、かなりの年月がたっています。 熱田神宮の創建は113年(景行天皇43年)と古く、三種の神器の一つである草薙剣(くさなぎのつるぎ)を祀る神…

四間道の屋根神様(名古屋その9)

名古屋市西区・堀川の西側に広がる四間道(しけみち)界隈は、戦災を免れたことから昔ながらの商家や町家が残っています。 四間道の町並みを歩いていると、古い民家の屋根に祀られている屋根神様を見つけました。 写真は、中村家の住宅です。 建物に掲示され…

円頓寺商店街(名古屋その8)

前回のブログで取り上げた「堀川」と「四間道(しけみち)」のすぐ近くに「円頓寺商店街」があります。 ここは、今回の名古屋行きで一番訪れたかった(見たかった)場所です。 最寄り駅は地下鉄桜通線の国際センター駅。 名古屋駅から歩いても15分ほどの距離…

堀川と四間道あたり(名古屋その7)

仕事柄、あちこちの街を歩いていると、良い街に共通した条件があることに気づきます。 その一つが、街なか(or 街の近く)に川が流れていること。 名古屋の場合は、近くに庄内川が流れていますが、街なかからは少し距離があります。 そこで近年、地域おこし…

夕暮れどきの「オアシス21」(名古屋その6)

夕暮れどきの街並みを見ようと、名古屋の繁華街・栄にある「オアシス21」へとやってきました。 ここは、公園・バスターミナルなどの公共施設と商業施設との複合施設で、2002年に開業したところ。 斬新なデザインが特徴で、「水の宇宙船」と呼ばれる空中に浮…

名古屋めし(名古屋その5)

名古屋での楽しみの一つに「名古屋めし」があります。 「名古屋めし」は、当地の名物料理を指す造語ですが、その多くは「B級グルメ」の範疇にはいるものです。 基本的に味付けが濃厚で、個性的な料理が多いですが、食べ慣れると無性にその味が恋しくなるとい…

名古屋城・西南隅櫓、金シャチ横丁(名古屋その4)

名古屋城では、公開中の西南隅櫓(せいなん・すみやぐら)に登ってみました。 西南隅櫓(本丸未申櫓とも)は二重屋根、内部三層の櫓で、かつては武具などが収納されていたそう。 大正10(1921)年に災害により倒壊したものの、大正12年に修復されて現在に至…

名古屋城本丸御殿(名古屋その3)

この週末は、TVでスポーツ観戦をしていました。 ラグビーワールドカップの準決勝で、ニュージーランドが敗れたのには驚きましたね。 今回はイングランドの圧勝といってもよい内容でした。 オールブラックスを応援していただけに少し残念です。 また、箱根駅…

名古屋城(名古屋その2)

名古屋に来たからには、お城を見ないでは帰れません。 「尾張名古屋は城でもつ」(伊勢音頭)と詠われる名古屋城(金鯱城)は、言わずと知れた日本三名城の一つです(他の二つは、大阪城と熊本城)。 今回は、平成30年5月から天守閣が入場禁止(閉鎖)とされ…

大須観音と商店街(名古屋その1)

久しぶりに名古屋を訪れました。 名古屋には、かつて転勤で2度(通算3年間)住んだことがあり、個人的にも懐かしさを感じる街です。 近年は名古屋駅周辺に高層ビルが立ち並び、ビジネスや商業の中心が栄地区から名駅地区へと移ってきているとか。 街は生き…

同志社の近代建築(京都まち歩き#14)

今回の京都行きでは、所用のため同志社大学に立ち寄りました。 京都の大学は、いかにも大学らしい落ち着いたキャンパスをもつところが多いですね。 同志社大学の今出川キャンパス(京都御所の北、旧薩摩藩邸跡)には、国の重要文化財が5つもあります。 これ…

糺の森と下鴨神社(京都まち歩き#13)

京都に行くと、たまに訪れるのが「糺の森(ただすのもり)」です。 高野川と賀茂川の合流する三角地帯にある原生林で、その面積はおよそ12万4千㎡(東京ドーム3個分)もあるとか。 この森は、下鴨神社(賀茂御祖神社)の境内にある社叢林ですね。 原生林な…

八坂の塔(京都まち歩き#12)

前回のブログに書いた ”石塀小路” から、さらに南へと少し下がったところにあるのが ”八坂の塔” です。 法観寺(臨済宗建仁寺派)五重塔で、室町幕府6代将軍・足利義教が1440年に再建したものとか。 今は国の重要文化財に指定されています。 その高さは46m…

石塀小路(京都まち歩き#11)

京都を訪れると、よく歩くのが八坂神社から高台寺あたりです。 四条河原町の繁華街からも近く、時間さえ選べば静かな散歩道となっています。 八坂神社から八坂の塔(法観寺)方面に歩いていくと、左手(東側)に石塀小路があります。 ここは大正時代に、貸家…

松坂屋・旧京都仕入店(京都まち歩き#10)

久しぶりのブログ更新となりました。 先週末の台風19号は、東日本に大変な被害をもたらしました。 被災された地域の皆さまには、心よりのお見舞いを申し上げます。 一方、ラグビーワールドカップでは日本がスコットランドに勝利、ベスト8進出を決めました。…

京町家「無名舎(吉田家住宅)」その2(京都まち歩き#9)

今回は、京町家の造りや雰囲気を実際に体験すべく訪れた「無名舎(吉田家住宅)」の続きとなります。 この建物の特徴は、典型的な「表屋造り」(おもてや・づくり)にあります。 「表屋造り」とは、店舗と住居の棟を分けて、あいだに中庭を設けた町家の造り…

京町家「無名舎(吉田家住宅)」(京都まち歩き#8)

京町家の造りや雰囲気などを実際に体験したくて、「無名舎(吉田家住宅)」へとやってきました。 ここは、内部を一般公開している京町家で、現在も住宅として使われています。 場所は、京呉服の問屋街「室町」の一角、新町通六角町にあります。 この建物は、…

京町家(京都まち歩き#7)

前回まで"京都と水"について綴ってきましたが、今回からは"京町家"です。 京都の街を歩いていると、昔ながらの町家建築(京町家)に出会います。 京町家といっても統一された定義はなく、京都市景観・まちづくりセンターによれば、次のような建物だそう…

京都ブランドと水(京都まち歩き#6)

これまで何回かにわたって、京都の水についてレポートしてきました。 三方を山で囲まれた京都盆地の地下には、琵琶湖の水量に匹敵するほどの地下水(211億トン)が眠るといわれています(楠見晴重関西大学教授の調査による。同教授は、これを ”京都水盆 ” と…

錦市場と錦天満宮(京都まち歩き#5)

四条大橋から鴨川を眺めたあとは、錦市場までやってきました。 錦市場と言えば、京都市民の台所として知られていますね。 場所は、京都の中心街・四条通の一本北、錦小路通にあります。 東西390mの両側に、約130店舗が軒を連ねる商店街。 京野菜、魚介など…

鴨川納涼床その2(京都まち歩き#4)

京都の鴨川納涼床(のうりょうゆか)の続きです。 最初に小ネタをひとつ。 鴨川の納涼床は「ゆか」と読みますが、洛北・貴船の納涼床は「川床」と書いて「かわどこ」と読みます。 また、鴨川は「ゆか料理」、対して貴船は「川床料理(かわどこ・りょうり)」…

鴨川納涼床(京都まち歩き#3)

写真は、京都の鴨川納涼床(のうりょうゆか)を撮ったものです。 京都の文化的基盤(ブランド力)を支える大きな要素が水ですね。 その水を活かした代表的な例が、この納涼床です。 今年はもう終わってしまいましたが、毎年5月から9月まで、鴨川西岸の店が…