大型連休の初日。 今朝の東京は良く晴れていましたが、午後になって曇ってきました。 折角の連休なので、晴天が続いてくれると嬉しいのですが・・・。
先ほど読み終わったのが、沢木耕太郎『旅する力−深夜特急ノート−』(新潮文庫)。
少し前に単行本で出版されたものですが、文庫化されたのを機に改めて読んでみました。
バックパッカーのバイブルとされた『深夜特急』(インドのデリーから英国のロンドンまで乗合バスで行く旅の記録)を書いた前後の著者の生活や考え方をまとめたもの。
旅に至る過程や旅する心境、旅のあとの生活・心境変化など『深夜特急』ファンならずとも面白い内容です。
人間には各年齢に応じた旅があり、20代には20代を適齢期とする旅が、また50代にはそれを適齢期とする旅がある。 著者のこの主張には原則的に賛成します。
でも、それは心の持ちようですね。 感受性や精神の柔軟性などをどう保っていくか。 それは年齢ではなく、個々人のもつ精神性や物事に臨む姿勢などに依るところが大きいのではないでしょうか。
ともあれ、この本を読んで、私もまた旅がしたくなりました。
さて、近江まち歩きの続きです。
写真は。近江八幡の水郷風景を撮ったもの。
近江八幡の西の湖を中心とした水郷では、葦(ヨシ)地や集落、農地、里山などが混然一体とした風景を育んでいます。
かつて、ここで採れる葦(ヨシ)は、良質な「簾(スダレ)」や「ヨシズ」に加工され近江商人の手で広く全国に流通しました。
この生業と水郷景観を後世に残すべく「近江八幡の水郷」(約354ha)は、2006年に全国で初めて国の重要文化的景観(文化財保護法)に選定されています。