今朝のニュースで「平泉の文化遺産」と「小笠原諸島」について、ユネスコの諮問委員会などが世界遺産リストへの記載を勧告したとの報道がありました。
とりわけ「平泉」(岩手県)は、2008年に一度落選して3年が経過、捲土重来を期していただけに嬉しい知らせですね。
震災の東北復興に向けて、明るい話題となりそうです。 また観光振興でも期待がもてそうです。
さて、近江まち歩きの続きです。
今回取り上げるのは、彦根城(滋賀県彦根市)。 徳川家譜代の井伊氏35万石の居城ですね。
写真は、城内に入る表門橋です。 満開の桜が堀の水面に映えて綺麗でした。
この彦根城は、わが国の天守国宝4城(姫路城、彦根城、犬山城、松本城)の一つに数えられます。
17世紀初頭の城郭建築遺産として、1992年に世界遺産暫定リストにも記載されています。
しかし、その後、世界遺産登録への道のりは遠く、暫定リスト記載のまま現在に至っています。
世界遺産への推薦基準が年々厳しくなってきたこと(1年に1件の推薦に限定等)や、既に姫路城が世界文化遺産に登録されていることなどが、その理由のようです。
彦根城にとっては、なかなか思うような展開ではありませんが、世界に誇る城郭建築であることには違いありません。
もっとも、近年では「ひこにゃん」(ゆるキャラ)人気で訪れるヒトも増えています。
こうした多面的な取り組みが、彦根への集客に結びつけば、むしろ地域の振興にとって力になると思います。