観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

佐賀焼き物散歩No.2(鍋島藩窯橋、伊万里・大川内山)

週始めの通勤電車は、かなりの混み具合でした。 これが週の後半になるにつれて、少しづつすいてきます。 月曜日の朝は、オフィスに向けて一斉に通勤ということなのでしょう。


さて、伊万里・大川内山の続きです。

大川内山(おおかわちやま)は、江戸期に鍋島藩佐賀藩)が将軍家などへの献上品を作るため、御用窯を設けたところ(1675年)。

優れた陶工と肥前焼の技術の粋を集めた「秘窯の里」です。

ここでは、当時の支配層から珍重され、「鍋島」と呼ばれた高級焼き物が生産されました。

かつては、技術が外部に漏れないよう、里の入り口に関所を設け厳重に管理していたとか。

今では、里の入り口に鍋島藩窯橋(はんようばし)が架かっています(伊万里川に架かる長さ9.5m、幅15m)。


この橋は、陶板と無数の陶片で彩られ、両側の欄干上には高さ約1mの壺が乗せられています。

色鮮やかな青色が特徴的ですね。

橋が装飾されたのは1989年。

この壺を手がけたのは虎仙窯(こせんがま)。 作品として窯元が提供した、価値のある本物です。


欄干の外側には沢山の陶板で、龍と鳳凰が描かれています。

この橋を見ただけでも、はるばる伊万里・大川内山まで来た甲斐がありました。

                                     (佐賀焼き物散歩、続く)