伊万里からクルマで、少し走ったところに波佐見焼の里・中尾山地区(長崎県波佐見町)があります。
波佐見焼は、染付の磁器として知られています。
大村藩が16世紀末に、朝鮮の役で連れ帰った陶工に窯を築かせたのが始まりとか。
今では、磁器製の茶碗や皿類など日常食器を大量に生産していて、国内有数の産地となっています。
波佐見焼と言えば、唐草模様を描いた厚手で丈夫、素朴な茶碗(くらわんか椀)が有名ですね。
ここ波佐見町の中尾山地区は、谷あいの川沿いに沢山の窯元が軒を連ねています。
人通りも少なく、空家があったりで、かなり寂れた印象です。
観光客の姿も、ほとんど見えません。
でも、観光資源として見た場合、焼き物の里としてとても魅力があります。
適度な坂や川の流れ、古い町並み、高台の神社、路地、煉瓦積みの煙突、ギャラリーなど、訪れるヒトを惹きつける要素が沢山眠っています。
売り出し方(企画)如何では、もっと多くのヒトが訪れるようになるはず。
中尾山地区の窯元や地域住民がそれを望めば、という但し書き付きですが・・・。
(佐賀焼き物散歩、続く)