羽黒山(山形・鶴岡市)の参道「一の坂」の上り口にあるのが羽黒山五重塔です。
高さ29mの三間五層柿葺木造で、国宝に指定されているもの。
現在の塔は、約600年前に再建され、東北では最も古いと言われています。
また、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでは二つ星を獲得しています。
杉林のなかに、突然現れるその姿は、圧倒的な存在感があります。
しかも均整が取れた姿は、美しいですね。
明治の神仏分離で羽黒山は神社となり、山内の寺院や僧坊は取り壊されましたが、この五重塔だけが何故か残されました。
昔は、塔の周辺に多くの建造物があったとか。 今では、かつての面影を五重塔で偲ぶしかありません。
下の写真は、爺杉から五重塔を撮ったもの。
爺杉は、周囲10m、樹齢1000年の老杉で、国の天然記念物に指定されています。
このあたりの景観は、とても素晴らしく一見の価値があります。
私も五重塔を見上げながら、しばらく動けず見とれていました。
(庄内地方見て歩き、続く)