観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

庄内地方見て歩きNo.10(旧西田川郡役所ほか)

久し振りのブログ更新です。 東京は、暑い日が続いています。 湿度も高いので梅雨明けが待ち遠しいですね。


さて、鶴岡市内のまち歩きの続きです。

写真は「旧西田川郡役所」。


前回にも触れた致道博物館(鶴岡公園)にあります。

バルコニー、時計塔が付いた木造2階建て、高さ21mの擬似洋風建築。 国の重要文化財に指定されています。

これも、地元の棟梁・高橋兼吉が設計したもの。

1881(明治14)年に竣工し、役所として使用されていましたが、1972(昭和47)年に当博物館に移築されました。

意匠等に優れた建物ですが、博物館への移築・保存という手法のためか、折角の建物が活かされていません。

私の個人的な印象としては、何らかの活用がなされていない建物は、その魅力が大きく損なわれていると思うのです。

やはり建物は、地域住民等が使っていくことで価値の維持や向上が図られるもの。

この点で、たとえば明治村(愛知県)などの博物館は貴重な建築物等を保存するという点で大事な役割を担っていますが、そう何回も訪れたいとは思わない、ということになります。

なお、この点は「文化財保護法」と文化財の使用についての整理が、別途必要となることを付記しておきます。

下の写真は、鶴岡公園内にある「大宝館」を撮ったもの。


大正天皇即位を記念して1915(大正4)年に建てられた、赤い屋根を頂く白亜の洋館です。

現在は、郷土人物資料館として使われています。