観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

十勝地方見て歩きNo.1(第三音更川橋梁・上士幌町)

週明けの東京も、相変わらずの曇り空です。

今年は自然災害の多い年で、先週末の台風も関西や四国を中心に大きな爪痕を残しました。

被災地の一日も早い復旧・復興を願わずにはいられません。


先週末は、取材等で北海道に行ってきました。

帯広を中心とする十勝地方には、ほぼ2年ぶりの訪問となります。
(前回の取材記録は、以前書いた楽天ブログをご覧頂ければ幸いです。 http://plaza.rakuten.co.jp/kaz2895/diary/?ctgy=24

羽田空港を朝7時10分発のエア・ドゥー便で出発。

かつて十勝帯広空港にはJAL便しかありませんでした。 

最近ANA系エア・ドゥーが就航して、地元にとっても旅客にとっても選択肢が増え、利便性が増しました。


今回、まっ先に訪れたのが、上士幌町にある「第三音更川橋梁」。

「旧国鉄士幌線アーチ橋梁群」の一つです。


国鉄士幌線は、農産物の輸送や森林資源開発等のため、1939年に上士幌〜十勝三股間に開業したもの。

音更川の渓谷沿いに線路が敷かれたため、沢山の橋梁が建設されました。

一方、輸送手段が次第に自動車へと移行、士幌線は1987年に廃線となりました。

現在は、34橋梁が保存され、2001年に「北海道遺産」に選定されています。

この橋梁群のなかで、最もよく知られているのが「タウシュベツ川橋梁」ですね。

ただ、糠平湖の水嵩が増える6月頃から湖面に沈み始め、今の季節にはほぼ水没してしまう。

このため、なかなか見ることが出来ません。


今回は、台風の大雨のなか、何とか「第三音更川橋梁」までたどり着きました。

雨が余りに激しく、漸く撮ったのが、ここに載せた2枚の写真。


「第三音更川橋梁」は、1936年の建設。

32mの鉄筋コンクリート製大アーチ(道内一)を使用した鉄道橋として、貴重な鉄道遺産です。

写真では見えないですが、この橋は10m×2+32m+10mの構造で、全長は62mもあります。

大雨のなか、無理して見に行くだけの価値がある橋梁(鉄道遺産)でした。


    (十勝の項、続く)