今回は真鍋庭園(帯広市)の続きです。
写真は、庭園の受付を撮ったもの。 蔦が絡まった建物は、意匠的にも優れたものに仕上がっています。
北海道に来るたびに思うのは、本州などと植生が全く異なっていること。
特にコニファー(針葉樹)の大木の見事さや、落葉樹の新緑・紅葉の美しさは例えようもありません。
私は、特に大きな木が好きで、長く見ていて飽きないほど。
この真鍋庭園でも、大木や古木(開拓以前のものとか)が沢山あって、その一本一本を触って歩きたくなるほどです。
庭園と言っても、植物園でもあり、真鍋庭園の特徴はマイナス25度でも育つあらゆる植物のコレクションが見られることとか。
また、この庭園には開拓前から住むエゾリスが見られます。
写真は、突然現れたエゾリスを漸くカメラに収めたもの。 動きの速いリスを撮るのは、私にはまだまだ難しいです。
前回、「北海道ガーデン街道」について触れました。
現在、旭川〜富良野〜十勝にかけて以下の7施設が指定されています。
①上野ファーム(旭川市)、②風のガーデン(富良野市)、③十勝千年の森(清水町)、④真鍋庭園(帯広市)、⑤十勝ヒルズ(幕別町)、⑥紫竹ガーデン(帯広市)、⑦六花の森(中札内村)
それぞれ特徴のある庭園ですが、①上野ファームと②風のガーデンは、ガーデナーの上野砂由紀さんのデザインによるもの。 ②風のガーデンは、TVドラマの舞台になった庭園です。
私は、地域が企画し主導する地域ツーリズムを地域活性化の切り札の一つと考えています。
この「北海道ガーデン街道」も、着地型の地域ツーリズムのメニューとして大事に育てていくことが必要です。
フラワーツーリズムは、今や全国で一般化しつつあります。
一方、他所とは異なって広大な土地と異なった植生を持つ北海道では、ガーデンツーリズムも大きな売りとなります。
森林浴や森林セラピーなど、注目される動きも盛んとなってきました。
北海道が持つ樹木や植物の希少性に想像力をかき立てるような物語性を付加していけば、ブランド化は容易だと思います。
是非、日本を代表し、人々を魅了する庭園群へと育って欲しいものです。
なお下の写真は、真鍋庭園のカフェテラスを撮ったものです。
(十勝の項、続く)