観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

十勝地方見て歩きNo.8(北の屋台その2・帯広市)

三連休の初日は、昨夜からの雨はあがったものの曇り空です。

台風一過の爽やかな秋晴れかと思いきや、見事に期待がはずれました。

今年は、やけに雨が多いように感じます。

でも先日、大分から「カボス」が、鳥取からは「20世紀梨」が届きました。 

秋の味覚は、順調に季節を刻んでいるようです。


さて、十勝・帯広は「北の屋台」の続きです。

帯広に行くたびに訪れる「北の屋台」には、およそ20の飲食店が軒を連ねています。

それぞれ料理に特徴があるため、どの店に入るか迷うのも楽しみのうち。

今回は、「農屋(みのりや)」と「福里(ふるさと)」の2軒をハシゴしました。

「農屋」は、緑提灯がさがる地場産品応援の店。

店主の加藤さんとは、初対面ながら北海道や十勝の話で盛り上がました。

下の写真は「いももち」です(毎度のことですが、食べ物の写真撮影が下手で申し訳ないです)。


「いももち」は、北海道の手軽なファストフードとかで、家庭のおやつなどにもよく食されているそう。

茹でた(or蒸した)ジャガイモをつぶし、片栗粉を加えて練り上げて餅と同じように焼き上げたもの。

店ではバター醤油を使っていますが、地元では砂糖醤油で食べることも多いとか。

ほくほくしていて、とても美味しかったです。

次の写真は「オレンジパルシェ」というミニトマト


清水町で採れたもので、寒い北海道がトマトの一大産地とは不覚にも知りませんでした。 

甘くて、とても美味しかったです。

もう一軒の「福里」は、女性の角尾さんが店主のお店。

そば居酒屋となっていますが、地元産のアスパラなどの野菜やシシャモなど海産物が美味しかった。

写真は、店頭にあったシイタケ。


大ぶりですが、香りがよくて旨かったです。

この「北の屋台」では、地産地消を謳うだけに地元産の農産物・海産物の旬のものが食べられます。

今では、年間約17万人が訪れるとか。

客は、地元客と観光客がほぼ半々の様子(季節によって異なるそう)。

相席した地元客に聞くと、十勝で採れた農産物の多くが大都市に出てしまい、地元食堂でもなかなか出てこないという。

この点で、地元客にも「北の屋台」が支持されているようです。

また、旅行者にとっても、店主や地元客とすぐ打ち解けて、美味しいものを食べながら話がはずむ場は貴重です。

このような屋台村は、今、全国に広がっています(例えば八戸市の「みろく横丁」、福井・あわら市の「湯けむり横丁」など)。

もちろん、衰退が懸念される中心市街地の活性化策としても有望ですね。


私は、11月にも講演で帯広に行く予定なので、「北の屋台」には是非訪れたいと思っています。

                                         (十勝の項、続く)