観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

十勝地方見て歩きNo.13(小泉淳作美術館・中札内美術村)

十勝にある中札内美術村は、柏の木立ちのなか、点在する美術館を木道でつないでいます。

木道のそばには彫刻などが置かれ、森林浴をしながら散策ができます。


今回、ここを訪れたのは小泉淳作美術館を見るため。


小泉淳作は、京都・建仁寺(双龍図)、鎌倉・建長寺(雲竜図)の天井画で知られる日本画家。

昨年(平成22年)、奈良・東大寺の襖絵40面(鳳凰4面、飛天4面、散華4面、桜12面、蓮池16面)を5年がかりで完成させたことで大きな話題となりました。

この美術館には、中札内で制作した「蓮池」の一部が再現され、展示されるほか「吉野の桜」や「蕪」なども展示されています。

とても繊細で細やかな画風で、長い時間見ていても飽きなかった。

また、東大寺襖絵の制作過程を追ったビデオも良かったです。

農業王国・十勝は、食だけでなく文化の面でも、とても優れたものをもっています。

ここは北海道のなかでも、特に私の好きな場所のひとつです。

                            (中札内美術村、続く)