高岡市(富山県)には、昔から金物、仏具、漆器の職人が多く住んでいます。
なかでも鋳物産業は、高岡の基幹産業として栄えてきました。
その起こりは、加賀藩二代藩主・前田利長が高岡の町を開いた際、近隣の7人の鋳物師を千保川の辺に招き産業化を図ったこと。
それが、現在の金屋町の始まりとなりました。
写真は、金屋町の町並みを撮ったもの。
これは、素晴らしい伝統的町並みですね。
千本格子(地元では「さまのこ」といいます)造りの町家が、ずっと連担して続く様子は圧巻です。
これまで数多くの歴史的町並みを見てきましたが、ここは質・量ともに第一級に入りますね。
道路は、御影石の石畳となっていますが、これは近年になって整備したものとか。 ガス灯風の街灯も同様です。
でも、切妻平入りの町家群に、とてもよくマッチしていますね。
下の写真には「釜師 畠春斎」の看板が見えます(一番手前)。
釜師の看板は、京都では見たことがありますが、他都市では初めて。
なお、釜師とは茶道の釜をつくる職人さんのことです。
高岡のまちの奥の深さを垣間見た気分になりました。
(高岡の項、続く)