観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

高岡・富山まち歩きNo.10(瑞龍寺)

高岡(富山県)を訪れる際、必ずと言っていいほど勧められるのが瑞龍寺への参拝(&見学)です。

高岡山瑞龍寺は、加賀藩二代藩主・前田利長の菩提寺

曹洞宗禅宗)の名刹ですね。

創建は1614年で、三代藩主・前田利常の建立になります。

近世禅宗様建築の代表作と言われ、その伽藍配置は総門、山門、仏殿、法堂を一直線に配し、回廊を山門から法堂まで左右対称に置いた壮大なもの。

このうち、山門、仏殿、法堂が富山県下唯一の国宝に指定されています。

写真は、山門(国宝)を撮ったもの。


この山門は、重層入母屋造柿葺きで、総欅造り。 

上層に宝冠釈迦如来十六羅漢、下層左右に金剛力士像を配しています。


次の写真は、回廊のなかを撮ったもの。


とても簡素な造りですが、厳粛な空気が流れています。

下の写真は、回廊の途中にある大庫裡を外から撮ったものです。


私は、学生時代から社寺巡りが好きで、全国あちこちの神社や寺院を見て歩きました。

特に、簡素な中に清々しく、厳かな空気感をもつ禅寺が気に入っています。

なかでも、この瑞龍寺は、伽藍配置、建物の素晴らしさ、境内の雰囲気など、いずれをとっても第一級ですね。

誠に素晴らしい宝物が、高岡にはきちんと残されています。


                                  (高岡の項、続く)