訪れた町では、必ずといってよいくらい市場(いちば)を見学します。
そこには地域住民の日々の暮らしがあり、これまで営まれてきた生活文化や歴史、地場産業(特産物)などに触れることが出来るからです。
ホイアン市場は、トゥボン川沿いにありました。
建物の前には屋根付きの井戸があります。あちこちに井戸があるのは、ホイアンの町の特徴ですね。
市場のなかは、食べ物の屋台や日用雑貨、衣料品の店などが、それぞれ固まってびっしりと入っています。
昼時をかなり回った時間帯でしたので、食べ物の屋台はやや閑散としていました。
建物の外には、野菜や果物を売る店が沢山出ています。
夕方になると、地元の買い物客で、こんな賑わいを見せてくれます。
驚いたのが、食材の豊富さと新鮮なこと。この町には、スーパーやコンビニなどは見当たりません。その代りに市場や商店がきちんと機能しています。見ていると、ここには日本が失った本来の豊かさがあるのではないかと思いました。
そして、私の子供のころ(昭和の中頃)の日本の田舎を思い出して、とても懐かしい気分になりました。