観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

マラッカ街歩き#11(セントポール教会・礼拝堂跡)

マラッカにあるオランダ広場の背後には、小高い丘(セントポールヒル)が広がっています。この丘の頂上に建つのが、セントポール教会・礼拝堂跡です。

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ポルトガル統治時代の1521年に建てられましたが、現在は古びた壁面のみが残されています。

ポルトガル統治の頃、マラッカはキリスト教カトリック派宣教師の活動拠点でした。

しかし、ポルトガルの後にマラッカを支配したオランダ、イギリスは、いずれもプロテスタント派でした。このため、カトリック教会として建てられたセントポール教会は衰退し、朽ち果てるままの悲運に見舞われたとか。

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厳しい歴史の現実ですが、この教会跡に立つと、今も荘厳な雰囲気に包まれるように感じます。

教会跡の前庭には、フランシスコ・ザビエルの像が建っています。この像には右手がありません。ザビエルが亡くなった際、ローマ教会に右手を送ったことに倣ったものでしょうか。

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当時イエズス会に属したザビエルは、1545年から1552年にかけてマラッカで布教活動にあたっていました。その途中、1549年にはマラッカから日本にも布教に訪れています。

私は、かつて鹿児島に勤務した経験があります。鹿児島ザビエル教会にも何度か訪れたことがあり、この場所にはなにやら懐かしさを覚えました。


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