古い町並みが好きで、昔からあちこち見て歩いています。日本では「重要伝統的建造物群保存地区」(文化財保護法)が選定されているので、それらをよく訪れていました。確か今では全国で112地区が選定されていますね。
赴任中のシンガポールでも、近隣国を含めて、なるべく沢山の歴史的町並みを見て歩きたいと思っています。
マラッカは、2008年にジョージタウン(ペナン)とともに、その歴史的街並みが世界文化遺産に登録されました。
歴史的街並みで中心的な役割を担うのが、何といってもプラナカン建築のショップ・ハウスでしょう。ショップ・ハウスは、1階が商店、2階以上が住居になった建物ですね。マラッカでも、17世紀頃から建て始められました。
今でも、商店やレストラン、ホテルなどに活用されています。
ファサードなどとても綺麗です。玄関口が素敵なデザインの家もありました。カタツムリの意匠の額が凝っています。
一方で、あちこち見て歩くと人の気配がなかったり、手入れが十分でない様子の建物も一部に見受けられます。
もちろん、多くはきちんと維持整備された建物です。折角の歴史的文化遺産ですから、何とか活用しつつ、ぜひ次世代へと受け継いでいって欲しいと思います。