アンコール・トムの中央にあるのがバイヨン寺院です。12世紀末、大乗仏教に深く帰依していたジャヤヴァルマン7世によって建てられたもの。観世音菩薩の四面塔が多く建つ寺として知られています。
アンコール・トムの中心にあるバイヨンは、メール山(須弥山)を象徴化したものだそう。宇宙の中心をここに見立てたようです。
長らく放置されてきたせいか、外からでは、ただ沢山の岩山が集まっているようにしか見えません。この寺院は、中央祠堂を囲む16基の尖塔を巡礼するように造られているとか。
しかも観世音菩薩の四面塔は、全部で54もあるそう。凄い数ですね。なかでも一番有名な観世音菩薩像が次の写真です。カンボジア紙幣(200R)に描かれています。
彫刻やレリーフも素晴らしく、こんな美しいデバター像もありました。
内部は回廊が多くて、かなり複雑な構造になっています。写真を撮るのに夢中になり、迷子になりかけました。
一度見学しただけでは、とても把握しきれない奥深さがある寺院です。ここでは、これはという写真が撮れなかったです。出来れば、もう一度ゆっくりと訪ねてみたい遺跡ですね。