観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

アンコール遺跡見て歩き#6(アンコール・ワットの中心部)

少し間隔が空きましたが、アンコール・ワットの続きです。

アンコール・ワットは、その美しい遠景が注目されがちですが、5基の尖塔をもつ建造物群の内部も見応えがありました。写真は、第二回廊の内側から、第三回廊と中央塔(アンコール・ワットの中心部)を撮ったもの。

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中央祠堂の周りには3つの回廊が取り囲んでいて、中を歩くことができます。回廊は、こんな感じで続いています。

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第一と第二回廊の間(十字回廊)にあるのが4つの聖池。沐浴場と考えられています。今では水はありませんが、当時の貯水技術の高さが伺えます。

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聖池は、第三回廊の内側にある中央祠堂にも4つ配置されています。当時の王朝は農業で支えられていたため、こちらは治水技術を示す宗教施設とも考えられているそう。この王国にとって、いかに水が大切な資源だったかが伺えます。

これらの建造物、今では彩色も剥げ落ちていますが、回廊を歩いていると天井や柱の一部に当時の 彩色(紅色?)が微かに残っていました。

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面白かったのが、日本人の墨書(落書きですね)。アンコール・ワットには日本人の墨書が14例あるそう。なかでも17世紀、朱印船貿易が盛んだった頃にやってきた森本右近太夫の墨書が有名です。後世、消そうとした痕跡とともに、今では大事に残されていました。もちろん現在では、同じことは出来ません(念のため)。

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