観光研究者の街歩きフォト日記

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アンコール遺跡見て歩き#11(美しい小寺院と「東洋のモナリザ」"バンテアイ・スレイ")

今回は少し間隔があきましたが、アンコール遺跡(カンボジア)の続きです。

シェムリアップの郊外、クルマで1時間弱のところにあるのが"バンテアイ・スレイ"。967年に創建されたヒンドゥー教寺院の遺跡ですね。周囲約400mの美しい小寺院で、ここに「東洋のモナリザ」と呼ばれるデバター(女神)像があると聞き出かけました。

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環濠に囲まれた"バンテアイ・スレイ"は、本当に小さな寺院でした。正面には赤い絨毯を敷き詰めたかのようなラテライトの参道が延び、その向こうに赤色砂岩で造られた寺院跡が見えてきます。アンコール遺跡のなかで、一番美しい寺院と言われるのももっともな景観です。

周壁の塔門は、赤く燃えるようでした。

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この寺院のレリーフの精緻さは、これまで見てきたなかでも群を抜いていました。細かな彫刻が素晴らしかったです。

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寺院の中央祠堂あたりの景観は、次のようになっています。

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砂岩で造られていますが、保存状態が良く、それほど崩壊していません。他のアンコール遺跡とは異なる独特の洗練された美しさが見られます。

そして「東洋のモナリザ」と呼ばれるデバター像です。確かにしなやかで、優しい美しさに魅せられました。作家のアンドレ・マルローが、このデバター像に魅せられ、盗掘して国外に持ち出そうとして失敗したという逸話があるそう。このデバター像には、人を魅了する群を抜いた魅力があるようです。

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聖池には、蓮が綺麗な花を付けていました。"バンテアイ・スレイ"、確かに訪ねて良かったです。

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