"タ・プローム"は、キラー・ツリーと言われるスポアン(榕樹)に侵食されて、崩壊の一途を辿っているようでした。中央祠堂の近くには、よく知られた景観があります。
見るからに強烈なインパクトですが、スポアン(榕樹)の根のうえに、さらに別の植物の根が張り巡らされて出来たものとか。自然の造形の凄さに驚嘆しました。少し引いて全体を撮ったのが次の写真です。それにしても、この巨樹の幹とか根は、一体どうなっているのやら・・・。
一方、中央祠堂の周りには美しいデバター(女神)像が沢山残っています。彫りが深く精緻な造りで、見ているだけで心が和むようでした。
なかには、こんな彫像もありました。恐竜ですかね。その昔、この辺りにいた恐竜でしょうか。少し漫画的で、いいですね。これも和みます。
神秘的な異空間とも言える"タ・プローム"では、映画のロケも行われています。アンジェリーナ・ジョリー主演の「トゥーム・レイダー」(2001年公開)、それに英仏合作の「トゥー・ブラザーズ」(2004年公開)の2本が有名ですね。
旅が日常生活からの脱却だとすれば、これほど神秘的でインパクトを受ける旅先は少ないのではないでしょうか。アンコール遺跡のなかでも、特に"タ・プローム"はお薦めです。