マリーナ・ベイ・サンズの裏手(外洋側)に広がる植物公園"ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ"に出かけました。この辺りに出没するのは久しぶりです。
ここでは今"CHILDREN'S FESTIVAL"という子供向けのイベントを開催中。会場に大型の恐竜(模型)が出現したと聞き、一体どんなものなのか見てきました。
この園内には、人工の熱帯巨樹「スーパーツリー」(高さ25〜50m)が18本あります。このうち12本が集まる「スーパーツリーグローブ」に恐竜がいました。
スーパーツリーに合わせたのか、かなり大きな模型で、色は黄色やピンク、ブルーなど鮮やかです。上体が少し動いたり、鳴いたりもしていました。
かなり現実離れした風景ですが、 その非日常性のゆえか、子供はもちろん大人たちも結構楽しんでいる様子でした。
日が暮れて夕闇が深まると、人工の巨樹に埋め込まれた発光ダイオード(LED)が瞬き始めます。
これは、日本の照明デザイナー、面出薫が2012年に手掛けたもの。コンセプトは"森に迷い、木の声を聞く"。眩しい光ではなく、闇を活かした陰影の美しさは素晴らしいです。確かに日本人の感性によく合う光と陰影だと思いました。ちなみに面出薫は、「JR東京駅丸の内駅舎」や「東京国際フォーラム」などの照明デザインを担当しています。
19時45分になると、スーパーツリーを使い15分間に亘る光と音楽のショーが始まりました。
これは先の"陰影の美しさ"とは真逆の"ファンタジー"の世界ですね。このショーを観るために、かなりの観光客が来ていました。念のためですが、このショーは公園側の企画になるもので、先の面出氏の照明デザインではないようです。光のアートにも、いろいろな表現方法があるということでしょうか。