バンコクでは早起きして「ダムヌン・サドゥアック水上マーケット」に出かけました。この水上マーケットは、バンコクの南西およそ80kmにあります。クルマでは、1時間半ほどの距離ですね。
タイでは昔から水上交通(水運)が盛んでした。そのため地域住民向けの商品や物資は、水上マーケットを利用することも多かったようです。それが、近代化に伴う経済発展や都市経済の成長によって、次第に廃れてきました。このためタイ政府は、ダムヌン・サドゥアックの運河に伝統的な生活文化の保護と観光客誘致を目的として、この水上マーケットを整備したようです。
写真は、水上マーケットの様子を撮ったものです。
運河を沢山の小舟が行き交うさまは、壮観でした。
ただ売っているものはお土産や観光客向けのものが多かったです。
これまで、いろいろな国の市場(マーケット)を見て来ましたが、地元住民向けから、次第に観光客向けへとシフトしている(シフトせざるを得ない)市場がかなりありました。経済発展とともに、旧来の市場が廃れていくという構図ですね。でも地元住民に支持されていない市場が、観光客を呼び続けられるとは思えません。観光振興策として、もう一段上を目指した魅力づくりが必要だと思います。
この点で水上マーケットよりも面白かったのが、スピードボートでの運河巡りですね。
こんなボートで運河を巡りながら水上マーケットに向かいます。積んでいるエンジンは自動車用だとか。馬力がありそうです。
クルージングは、かなりのスピードでスリルがありました。運河沿いに見える景色も、自然あり、人の暮らしありでとても興味深かったです。
例えば、こんな景色が展開します。まずは自然。
運河沿いの生活感溢れる民家もありました。
次は、運河を渡る歩道橋ですね。
他の舟とすれ違ったり、追い越したり。結構、舟の往来があります。各家で自家用舟を持っているようです。
このように住民の生活環境や日常生活の一端が垣間見られて、とても興味深かったです。
これなら水上マーケットへのツアーというより、運河クルージングで売り出したほうが余程、魅力があるのにと思ったプチ旅でした。