昨日の土曜日、午前中は良い天気だったので、セントーサ島のシロソ砦(Fort Siloso)を見学に出かけました。
シロソ砦は、1885年に英国軍によりシンガポール港への他国の侵入を防ぐために築かれた砦です。
第二次大戦での日本との戦闘では、英国軍が最後まで立てこもった場所としても知られています。
戦後は、セントーサ島のリゾート化が進むなかで、島内で唯一、軍事遺跡として保存されることになり、1974年から一般公開されています。
場所は、セントーサ島の西端にあります。島内の循環バスに乗り、シロソ・ポイントで下車。高さが181mある遊歩道「シロソ砦スカイウォーク」が、砦への入り口となります。
「スカイウォーク」を下から見上げるとこんな感じです。高い建物は遊歩道に上がるための高速エレベーター塔です。
遊歩道は高さに加えて、かなりの長さがありました。次の写真で、その高さと長さの程がお分かり頂けると思います。
上からの眺望は、素晴らしかったです。この先に軍事遺跡があるとは、とても思えないですね。
遊歩道を歩ききると、忽然と高射砲などの軍事遺跡が現れます。
砦の内部では、砲台や地下トンネル、武器庫、司令所などが当時のまま保存されていました。
人形を使った精巧なジオラマなどもあって、当時の様子が再現されています。
例えば次の写真は、兵士用の厨房を再現したもの。当時はローカルの人が食事を作っていたようです。
砦の中は、かなりの広さがありました。
第二次大戦や統治中の旧日本軍の資料なども展示されていて、見学しながら考えるところも多かったです。
今はリゾート客で賑わうセントーサ島ですが、シンガポールが歩んで来た歴史を知るためにも、この軍事遺跡の見学をお勧めします。
なお、今回の記事の執筆には、フリーペーパー"AsiaX"vol.318の「熱帯綺羅」を参照させて頂きました。