城下町・松本の大きな特徴のひとつに、豊富な水の存在があります。
市街地には、女鳥羽川や薄川の伏流水からくる湧水が、あちこちに湧き出ていて沢山の水路となって流れています。
そう、当地は「まつもと城下町湧水群」として「平成の名水百選」(環境省)に選定されているのですね。
写真は、街なかを流れる女鳥羽川。綺麗な水が勢いよく流れる様子は、とても鮮烈な印象でした。
余談ですが、私がこの間まで暮らしていたシンガポールには、こんなに綺麗な流れの川は皆無でした。水の豊かさ、綺麗さ、それに美味しさはなんと言っても日本が一番ですね。
松本の住宅街を流れる水路も、流れが速くてとても綺麗です。
とある水路の側の電柱には、こんな表示がありました。
流れを暫く観察しましたが、残念ながらニジマスの姿を見つけることは出来ませんでした。
また、水路の上にはバケツが並んでいました。防火用にも使われているのですね。こういう風景には、どこか懐かしさが感じられます。
市街地のなか、高砂通りを少し入ったところにあったのが「源智の井戸」。当国一の名水と謳われた井戸とか。
昔から住民が大切に守ってきた井戸で、訪れた時も湧き出る水を汲みに来ている人がいました。
井戸の様子は、こんな感じです。飲んでみると、爽やかで清々しい味でした。
これまで、あちこち訪れましたが、水が豊かで美味しいことは、魅力ある都市に共通する条件だと言えます。
水が美味しいと、料理や酒も旨いですよね。
松本では、名物の蕎麦も食べ歩きました。何軒かハシゴしたなかで美味しく感じたのが「もとき」です。
吟醸そばといって、玄蕎麦を30%まで磨いて打つとか。注文したのは、もりそばです。
透明感のある蕎麦で、美味しかったです。お代は、1,300円でした。
水が豊かで、美味しい街は、それだけで大きな魅力の源泉をもつことになります。松本の魅力も、水が大きな要因のひとつだと再認識しました。
(松本街歩き、続く)