観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

京都まち歩き#3(伏見の酒蔵)

新しい年が明けて、はや2日目。朝からTVで箱根駅伝大学ラグビーなどを観て過ごしました。このままノンビリとしていたら、あっと言う間に三が日が終わりそう。明日からは、もう少し計画的に時間を使わないと、と思っています。

さて、今回も京都まち歩きの続きです。

伏見稲荷大社にお参りしたあとは、再び京阪電車に乗って伏見桃山駅まで行きました。

伏見と言えば、清酒と酒蔵の街ですね。

写真は、濠川沿いに建つ酒蔵を撮ったものです。訪れたのは師走の半ばでしたが、まだ紅葉が残っていました。

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この辺りは、よく知られた風情ある景観ですね。でも、訪れたのは寒い日で人影もまばら。おかげで、ゆっくりと写真を撮ることが出来ました。

ここは、かつて辨天浜(伏見浜)と呼ばれた荷揚げ場とか。

往時は三十石船が行き交い、大阪との間で酒、米、薪炭などの物資のやり取りをしていたそう。このため、あたりには問屋や酒蔵、宿屋などが軒を連ねていたらしい。

伏見はかつて"伏水"とも書かれたそうで、質の良い伏流水が豊富なことから酒造業が発達しました。

現在も月桂冠や黄桜、松竹梅などの酒造メーカーが立地しています。

その街並みは、こんな感じです。

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なかなかの風情ある街並みですね。

大手の酒蔵では、酒造りの資料館を持っていて一般公開しています。

写真は、黄桜の資料館です。f:id:kaz-sasaki:20180102185454j:image

内部の展示物は、こんな感じでした。

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黄桜の資料館内には井戸があって、外から一般の人が水を汲みにやってくることもあるとか。

京都盆地の地下には、良質の地下水が豊富に蓄えられています。この水の良さが、京都に美味しい料理や酒を生み出す源泉となっています。

地域おこしを考える際に、水の質と量が決め手となることが多いのは、私もよく経験するところです。この点で、各地の料理だけでなく、酒蔵などを地域再生に活用していくことは、とても有効だと思っています。


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