八重桜などが見頃を迎えたと聞き、新宿御苑まで出かけました。
ここは元々、信州高遠藩内藤家の屋敷跡ですね。その後、皇室の庭園を経て、戦後(昭和24年)、国民公園として一般公開されました。
現在では、わが国で数少ない風景式庭園の名作として知られています。
入園料は大人が200円。中に入ると目にも鮮やかな新緑の木立が繁っていました。
一年前まで住んでいたシンガポールの公園を思い出すほど鬱蒼とした森でした。入園客は、西洋などの外国人が多かったですね。西洋人は、緑の多い公園で休日を過ごすことが習慣のようです。
新宿御苑は65種、1,300本もの桜がある名所です。今は、まさに八重咲き桜が満開でした。
写真は"関山"(かんざん)です。
濃い桜色の花弁は、50枚を越すとか。鈴なりに咲いた様子は素晴らしく、沢山の人が写真を撮っていました。
今回、新宿御苑を訪れたのは希少種の"兼六園菊桜"(けんろくえん・きくざくら)を見るのが目的でした。
園内をあちこち探し、漸く見つけて撮ったのが次の写真です。
この桜は、名前の通り金沢の"兼六園"にある"兼六園菊桜"から株分けされたもの。一つの花に花弁が200から300以上もつき、ちょうど菊の花のように咲くことからこの名で呼ばれています。
花は濃紅、薄紅、白と色が移っていくのが特徴とか。
なかなか可憐な感じの八重咲き桜で、綺麗でした。この希少な桜花が見られただけでも新宿御苑まで来た甲斐がありました。
あとは園内をあちこち散策しました。
写真は、"旧御涼亭"を撮ったもの。
昭和2年に、昭和天皇の御成婚記念として台湾在住邦人の有志から贈られたもの。大倉集古館(東京)と並ぶ本格的中国風建築物として知られています。
次の写真は、フランス式整形庭園にあるプラタナス並木です。
萌え始めた新緑が、緑色がかった幹と相まってとても綺麗でした。
希少な八重咲き桜に加えて、久しぶりに森林浴が出来て、とても良い休日となりました。