幸福駅(帯広市幸福町)は、旧国鉄広尾線(帯広~広尾間84.0㎞)にあった駅ですね。1987年に同線が廃止され、それとともに幸福駅も廃駅となりました。
この幸福駅が全国に知られるようになったのは、1973年に放映されたNHK「新日本紀行」の「幸福への旅~帯広~」がきっかけでした。
その縁起の良い名前から、入場券・乗車券(愛国駅→幸福駅など)が人気となり、沢山の観光客が訪れるようになりました。
そして、廃線後も旧駅舎等を保存する交通公園として整備され、現在も十勝地方の人気スポットの一つとなっています。
私が、前回この駅を訪れたのは2013年の新春。ちょうど老朽化した旧駅舎の建て替え計画が進んでいる頃でした。それから5年がたち、今回は、建て替え後の駅舎を見たくて訪れました。
写真は、建て替えられた駅舎です。と言っても、完成したのは2013年11月だそう。もはや、かなり旧聞に属しますね。
旧駅舎の外壁などを再利用したせいか、以前とさほど変わらない佇まいで安心しました。
駅舎の内部は、次の写真の通りです。
以前は個人の名刺や切符などが沢山、貼り付けられていたのですが、今は規格化された切符状のもの(どこかで売っているのでしょうか?)が目一杯、貼られていました。壁一面がピンク一色になっているのが凄いです。
下の写真は、保存されているキハ22形の客車ですね。
その客車の内部を撮ったのが次の写真です。座席や板張りの床が時代を感じさせて懐かしいです。
これらは、いずれも十勝にとって貴重な文化遺産です。屋外の展示なので管理するのは大変でしょうが、ぜひ大切に保存していって欲しいと思います。