観光研究者の街歩きフォト日記

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丹塗りも美しい厳島神社(広島その3)

厳島神社安芸国の"一の宮 "であり、全国に約500社ある厳島神社の総本社です。また世界文化遺産として登録されています。

創建は593年と古く、平家の守護神として尊崇され、平清盛によって現在の海上に建つ大規模な社殿が整えられました。

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宮島全体が神の島として崇められていたことから、陸地ではなく潮が満ち引きする海上に社殿が造られたと言われています。

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かつて厳島神社を訪れたのは、かなり以前のことで、ほとんど記憶に残っていません。

このため、今回は建物をじっくりと見学できることを楽しみに訪れました。

この神社建築の見所は沢山ありますが、なんといっても特徴的なのは長い廻廊ですね。

写真は、丹塗りも美しい廻廊です。

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廻廊は東西2ヶ所にあって、総延長は108間(約260m)あります。

床板は、1間に8枚敷いてあり、釘は使っていないとか。板と板の間は少し隙間があり、高潮や台風時に床下から押し上げてくる海水の圧力を弱め、また廻廊に上がった海水を流す構造になっているそう。

建物を高潮などから守る工夫が良く考えられています。

海上に造られていることもあって、まるで海の上を歩いているような感覚になりますね。それに何といっても素晴らしいのが、色と形の美しさです。

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回廊の先にある御本社本殿の前には、沢山の人だかりができていました。何事だろうと覗いてみると、神前結婚式が行われていました。外国人観光客にとっては、とても珍しい光景のようで、皆、興味深そうに見学していました。

訪れたのは、ちょうど午後の干潮へと差しかかる時間帯。徐々に海面が遠ざかっていく様子は、なかなか興味深かったですね。

写真は潮が引いた後の「鏡の池」です。

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潮が引くと、丸い池が現れて、ちょうど手鏡のようにみえることから名づけられたとか。

他にも、能舞台や反橋(そりばし)など興味深い建物がありました。

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どの建物も丹塗りですが、流石に能舞台だけは朱色に塗られていません(当然ですかね)。

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           (厳島神社、続きます)


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