宮島を見たあとは、広島市内へと戻ってきました。JRの在来線に揺られて、およそ30分ほどの行程です。
JR広島駅前からは路面電車に乗って、広島城へと向かいました。
広島城は、もともと毛利輝元が太田川河口のデルタ地帯に築いた平城(ひらじろ)ですね。
1945年まで天守閣をはじめとする城郭建築が残されていましたが、原爆投下によって、それらのすべてが失われてしまいました。
現在の天守閣は、1958年に外観復元天守として再建されたもの。今も日本三大平城に数えられています。ちなみに、他の二つは名古屋城と岡山城となります。
久しぶりに見る広島城の天守閣は、見事な外観で此方に迫ってくるかのようでした。
この城を見た正岡子規が詠んだ句が「春暁や 城あらはるる 松の上」。季節は異なりますが、この句の情景そのままのような景観でしたね。
ここにも外国人(西洋人)観光客が、ひっきりなしに訪れていました。
また、広島は明治期から軍都としても発展してきました。
広い城址公園内には、日清戦争時に置かれた広島大本営の跡(礎石)が残っています。
この時期には、明治天皇が行幸され、しばらく滞在されていたとか。帝国議会も広島で開催されて、一時は臨時首都として機能したそうです。たいしたものですね。
城址公園の敷地内には、広島護国神社が祀られていたので参拝してきました。
ここは、プロ野球の広島東洋カープがシーズン前に必勝祈願に訪れる神社として知られていますね。
広島城は「鯉城(りじょう)」とも別称されています。お城の周辺一帯は、その昔「己斐浦(こいのうら)」と呼ばれていたからだそう。
広島東洋カープのチーム名(Carp)もここから取ったものですね。
それにしても、広島東洋カープの三連覇はすごいです。
できることなら、我が阪神タイガースにも、少しはお裾分け(ご利益)を頂きたいものだと思いました。
タイガース、少しはカープを見習って頑張れ!!