札幌には、何度も訪れています。見るべき名所等は、これまでの訪問で、ほとんど行き尽くしたはず。
と思っていましたが、市街図を眺めていると"北海道大学植物園"には、まだ訪れたことがないことに気付きました。
同植物園は、北海道庁のすぐ裏手にあります。街の中心部にもかかわらず、13.3ヘクタールもの広さがあるとか。
札幌の原始の姿を留めるほか、約4,000種類もの植物が育成されているらしい。
と言うことで、初夏の植物園を散策してきました。入園料は420円でした。
なかに入ると、ハルニレの巨木などの新緑が、むせ返るように迫ってきます。
針葉樹もあって、木立から見える建物など、なかなかの景観でした。
園内にはツツジが満開でした。初めて見る種類もあり、色とりどりで、とても綺麗です。
下の写真は"クロフネ ツツジ"です。ツツジ科の中で最も上品で、しかも華やか。ロイヤル・アザレアの名で知られるツツジだとか。
園内には、重要文化財に指定されている博物館などの移築建造物もあります。
写真は、1882(明治15)年竣工の植物園・博物館本館です。設計は、米国人のベートマン。
玄関ポーチが、なかなかに洒落た設計となっています。
内部には、北海道の動物の剥製などが展示されています。世界で唯一の"エゾオオカミ"の剥製や、南極観測で活躍した樺太犬"タロ"の剥製が展示されているのには驚きました。
下の写真は、園内に咲いていた"テンモク シャクナゲ"です。大振りの花は、とても綺麗でした。
園内には、ライラック並木もあります。
写真は、札幌最古のライラックで、後ろの建物は宮部金吾記念館です。
札幌最古のライラックは、スミス女学校(現 北星学園)の創始者 サラ・スミス女史がアメリカから携えてきたものとか。
このライラックの子孫が札幌周辺に沢山植えられたそうです。
この"北海道大学植物園"は、1886(明治19)年開園で、日本で2番目に古い植物園だそう。
新緑のもと、のんびり散策しながら季節の花々を見て歩くのは最高ですね。
ここは、皆さんにおススメします。