観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

旧手宮線跡を歩く(小樽その1)

札幌行きに合わせて、小樽まで足を延ばしてきました。

JR新千歳空港駅からエアポート快速に乗って、終点の小樽駅までは、およそ1時間10分ほどの行程。料金は1,780円でした。

当日は生憎の空模様で、風も強く、よほど途中の札幌駅で下車しようかと悩みましたが、久しぶりに小樽の様子を見たくて訪ねました。

雨に濡れながら、まず訪れたのが、旧手宮線(てみやせん)跡。

一体、どんな様子で保存されているのか、以前から気になっていたので、自分の目で確かめてきました。

手宮線(てみやせん)は、小樽市南小樽駅から手宮駅まで結んでいた旧国鉄鉄道路線ですね。

路線の総延長は、わずか2.8km。かつては旧国鉄の最短営業路線だったこともあります。

開業は1880(明治13)年。北海道で最初の鉄道(官営幌内鉄道)の一部として開業し、石炭や海産物の積み出しで賑わいましたが、次第に貨物量が減少し、1985(昭和60)年に全線廃止となりました。

現在の様子は、次の写真の通りです。

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今は、廃線跡のほとんどが保存されていて、一部は散策路としても整備されています。

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一つだけあった途中駅の旧色内(いろない)駅も、2011(平成23)年に復元されていて、休憩所となっていました。

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次の写真は、旧色内駅の線路際に咲いていたライラックです。雨に打たれた花は、目にも鮮やかでした。

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廃線跡というのは、どこか郷愁を感じる場所ですね。

線路だけでなく、踏切や看板、駅舎なども残されていて、今にも煙を吐きながら汽車が走ってきそうな感じさえ受けました。

小樽と言えば、運河やガラス工房などが注目されますが、旧手宮線跡も、もっと知られてよいのではと思います。

現代に残された貴重な産業遺産でもあるので、小樽に旅されたときには、ぜひ訪ねて頂ければと思います。 小樽駅からは、歩いてすぐのところです。

ここは、鉄ちゃんならずとも、おススメします。


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