観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

「日光金谷ホテル」館内の様子など(日光その2)

日光金谷ホテル」が営業を始めたのは、1893(明治26)年のこと。今となっては、かなりの昔ですね。

その日本最古のクラシックホテルに宿泊して感嘆したのが、建物や内部の造りでした。

写真は、本館2階にあるメインダイニングの入り口を撮ったもの。

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白い階段(洋風)と赤い欄干(和風)が上手く調和して、和洋折衷の独特の空間を作り出しています。

白い階段の手すりには、何やら不思議な赤いランプが灯されています。ランプをよく見ると「葵の紋」が透かし彫りされていました。東照宮のおひざ元ということなのでしょうか。

次の写真は、メインダイニングの暖炉の上に飾られていた彫刻です。

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これは「迦陵頻伽」(かりょうびんが)という作品で、作者は吉田仙十良(よしだ・せんじゅうろう)。会津の彫刻家で、岩絵の具による鮮やかな彩色が施されています。

何とも凝った作品で、館内でもひときわ目立っていました。

次は、2階の吹き抜けから1階のロビーを撮ったもの。

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写真の左手にあるのが、外部との出入口になる木製の回転扉です。

ホテルによれば、昭和初期の本館改修以前から使用されていたものとか。どっしりとした構えで、重厚そのもの。回転扉の上にも、木の彫刻が飾られていました。

続いては、ロビー奥に置いてあるソファーを撮った写真です。

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この、木をふんだんに使った、重厚感溢れる空間に座っていると、とても落ち着けました。

次は、宿泊した別館の入り口です。

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別館の昼間のファサードは、次の写真のようになります。

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ここの扉部分にも、獅子と鳳凰のとても凝った彫刻が施されています。

最後は、夜の本館玄関口です。

昼間とは、また違った雰囲気があって、さすがに絵になりますね。

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この他、館内のあちこちの調度品や設え、装飾品などを見て歩くだけで、まるでタイムスリップしたようで面白く、興味深かったです。

ひとつ残念だったのは、雰囲気があるフロント(カウンター)の写真を撮り損ねたこと(何しろ、人が多かったもので)。 これは次回に期したいと思います。


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