旧英国大使館別荘を見学した後は、近くにある旧イタリア大使館別荘へと向かいました。
湖畔に造られた散歩道を歩いていくと、間もなく目指す別荘(記念公園)へと辿り着きます。
深い木立に囲まれて、優美な姿で建っていたのが写真の建物でした。
この旧イタリア大使館別荘は、昭和3(1928)年に建てられ、平成9(1997)年まで歴代の大使とその家族が使用していました。
設計したのは、モダニズム建築で著名なアントニン・レーモンドですね。
内外装ともに、パターンに変化を付けた杉皮張りで仕上げてあるのが大きな特徴となっています。
1階は、食堂と居間、それに書斎が大きなワンルームとなっていて、長い広縁からは中禅寺湖が見渡せます。
旧英国大使館別荘と異なるのは、建物の周り近くまで大きな木々が覆っていることでしょうか。
新緑と建物、それに湖が一体感をもって調和している環境は、見事なものでした。
次の写真は、庭にあった大きなブナの木です。 新緑がとても綺麗でした。
私は大きな木が好きで、あちこちの巨樹・巨木を見て歩いています。
その雄大な立ち姿や、風にそよぐ葉などを見ていると、日頃のストレスも消え去るように感じますね。
特に、その雄大な樹形から「山の王様」と称されているブナの木を見ると、とても爽快な気分になります。
このような大きな木々(広葉樹)に囲まれた旧イタリア大使館別荘は、周辺環境と合わせての見学を皆さんにお勧めします。