旧国鉄士幌線跡にある「タウシュベツ川橋梁」を見学しようと、レンタカーを駆って帯広から上士幌町方面(国道273号線)を走ってきました。
目的の橋を見る前に訪れたのが、絶景で知られる三国峠です。
ここは大雪山国立公園内にあって、上士幌町(十勝側)と上川町(旭川側)との境にある峠ですね。
標高は1,139mで、道内にある国道の最高地点となります。
ここから見る景色は、まさに北海道らしい雄大なものでした。
眼下にはエゾマツやトドマツなどの樹海(原生林)が見渡す限りに広がり、遠くにはウペペサンケ山(1835m)などの山々が望めます。
ここは約100万年前の大噴火で出来たカルデラだとか。
針葉樹と広葉樹の混合林が広がり、そのグラデーションが美しい景観を作り出しています。
濃い緑がトドマツやエゾマツなどの針葉樹で、黄緑は白樺などの落葉広葉樹です。
そして次の写真は、樹海を渡る松見大橋を撮ったもの。
三国峠と言えば、必ずといって良いほど紹介されるのが、この風景です。
ここで主役となっている赤い橋が「松見大橋」ですね。 高さ30m、長さ約330mで、樹海の谷を天空の滑走路のように走っています。
この写真は、三国峠を少し下ったところにある「緑深橋」のあたりでクルマを停めて撮ったものです(残念ながら、三国峠からは、この景色は見られません)。
三国峠には、休憩施設として駐車場等のほかカフェもありました。
ここでコーヒーを片手に景色を眺めながら、のんびりと過ごす時間は最高の贅沢かもしれません。
次は季節を変えて、広葉樹が色付く秋に訪れてみたいですね。
なお、日本全国には沢山の三国峠(みくに or さんごく)があります。