観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

三股山荘でランチ(十勝その4)

三国峠から眺めた樹海(原生林)のなかに、ポツンとあるのが三股山荘(上士幌町)です。

ぬかびら温泉から国道273号線を三国峠方面へ、白樺の林などを見ながらクルマをしばらく走らせると、一軒のログハウスが現れます。 ここがカフェとして営業している三股山荘ですね。

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かつて、この近くには旧国鉄士幌線の終点、十勝三股駅がありました。 

林業で賑わった最盛期(昭和20年代)には、1千人ほどの人々が暮らし、商店はもちろん、小中学校や神社などもあったそう。

ところが林業の衰退とともに、三股集落を離れる人が増え、昭和53(1978)年に旧士幌線の一部(十勝三股~糠平)がバス代行となり、昭和62(1987)年の路線廃止とともに当駅も廃駅となりました。

そして今では、2戸の民家が残るばかりとか。 周辺も、当時の面影はほとんど感じられません。  

ただ、この三股山荘の横には、かつての駅名標などが置かれているのが印象的でした。

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ちょうど昼時だったので、ここでランチを食べることにしました。 メニューを見ながら注文したのが「畑のランチ」です。

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蒸かしたジャガイモと、ハムにソーセージ、それに新鮮な野菜が付いていました。 これは美味しかったですね。 お値段は、コーヒーセットで1,400円でした。

ここのオーナーは、とても気さくな感じの女性で、当地のことなどをいろいろと教えてもらいました。 オーナーは長らく三股に住んでいるので、もう引っ越しする気はないとのこと。

店内には、当時の十勝三股駅を再現した模型や旧士幌線の資料などが展示されています。 廃線好きの鉄ちゃん、鉄子には、たまらないお店といえそうですね。

また、この辺りはルピナスの原生地としても有名だそう。

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訪れた6月中旬は、ちょうど満開に近いころで、あちこちに綺麗な花が咲いていました。


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