いま北海道では、大雪~富良野~十勝を結ぶ全長約250㎞ の道を「北海道ガーデン街道」と名付けて、ブランド化による観光客の誘致を図っています。
名前の由来は、この街道周辺に8つの観光庭園があること。
いずれも、北海道ならではの気候や景観等を活かして作られた庭園ですね。
その8つの観光庭園は、以下の通りです。
(大雪) ①大雪 森のガーデン
(旭川) ③上野ファーム
(十勝) ④十勝千年の森
⑤真鍋庭園
⑥十勝ヒルズ
⑦紫竹ガーデン
⑧六花の森
北海道では、これらの地域資源(庭園)を上手くつなぐことで「ツーリズム・ヴェール」(グリーン・ツーリズムと同意)の振興を図りたい考えだそう。
上に挙げた8つの庭園のうち、5つが十勝にあります。
これらの庭園のうち「十勝千年の森」だけは、まだ訪れたことがありません。
そこで、今回初めて、この庭園を見学してきました。
場所は、日高山脈の山懐に抱かれた清水町羽帯にあります。 帯広市内からは、クルマで40分ほどの距離ですね。
山の裾野に位置する庭園のエントランスは、次の写真のようでした。 なかなか素敵です。
小雨が降るなかクルマを降りると、木々(花?)が発する香りで、辺りじゅうが満たされていました。
庭園のなかは、英国のガーデンデザイナーであるダン・ピアソンが設計した「アース・ガーデン(大地の庭)」や「メドウ・ガーデン(野の花の庭)」など4つのガーデンに分かれています。
庭園に入ると、まずはその広さに驚かされました。 日本人が通常イメージする庭園とは、その規模感がまるで違いますね。
道理で、セグウェイを使ったガイドツアーがあるはずです。 皆さん、いかにも楽しそうでした。
当方は、歩いて見てまわりましたが、全部を回ると結構な運動になりました。
写真は「メドウ・ガーデン(野の花の庭)」で撮った花です。
私が一番気に入ったのは「フォレスト・ガーデン(森の庭)」ですね。
みずみずしい新緑の森のなかを歩くと、都会の生活に草臥れた心身が、ゆっくりと癒されていくようでした。
なお、入場料は1,000円でした。 この広大な庭園を、きちんと維持・管理し、自然と共存させていくのは並大抵なことではないな、などと考えながら「十勝千年の森」を後にしました。