このところ休日などを利用して、撮り溜めた写真の整理をしています。
これまで、あちこち出かけては、下手な写真を撮り続けてきました。
気が付くと整理が追い付かず、このブログでも紹介しきれていない街や地域が結構残っています。
そんな旅先も、後ればせではありますが、出来るだけ紹介していきたいと思います。
梼原町(ゆすはらちょう)は、高知県西部にあって町の約9割が森林という小さな町です。
人口は3,500人ほどで、標高1,455mにもなる四国カルストに抱かれた高原の町として知られています。
写真は四国カルストを撮ったものです。
町のホームページを見ると「雲の上の町 ゆすはら」というコピーが目を引きます。
これは、なかなか気になるキャッチコピーですよね。
私がここを訪れてみたいと思ったのは、二つの理由からです。
一つは、作家・司馬遼太郎が『街道をゆく27』で「檮原街道」(ゆすはらかいどう)を取り上げていて、そのなかに登場する「神在居の千枚田」や「茶堂」などを実際に自分の目で確かめてみたかったこと。
なお、司馬は同書で「ユスハラは、土佐のチベットやきに。などといわれた。」と土佐弁を交えて記しています。 こういう表現を読むと、一体どんなところなのか、行ってみたくなりますよね。
もう一つは、建築家・隈研吾が設計した”町総合庁舎”や”雲の上のギャラリー”などの木造建築物を見学したかったことです。
この小さな町・梼原と世界的建築家・隈研吾とを結びつけたものは、一体何なのだろうか。
たぶんキーワードは「木」だろうと思いつつ訪れました。
それもあって宿泊は、同氏が設計した”雲の上のホテル”にしました。
写真は、"雲の上のギャラリー"です。
ここでは、この町の印象に触れておくと、まずは遠かったですね。
高知龍馬空港からレンタカーで向かったのですが、県西部に位置する梼原町まで1時間40分ほどかかりました。
ひょっとしたら、松山空港からの方が近いかもしれないですね。
その一方、時間をかけて訪れた梼原の町は、とても居心地が良く感じられました。
歩いていて、爽やかな風が心身を包んでくれるような雰囲気、環境でしたね。
今思い返しても、この町を訪れて本当に良かったと思っています。
ということで、次回からこの町で訪れたところなどを紹介していきます。
(この旅は、2014年6月に出かけたものです。 写真や記事の内容は、当時のものに基づいていますので何卒ご了承ください。)