観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

名水の涼グルメ「唐船峡そうめん流し」(鹿児島・開聞岳周辺その6)

開聞岳の近くに行ったら、ぜひランチに立ち寄りたい場所がありました 。

それは「唐船峡そうめん流し」です。

場所は、指宿市開聞十町にあります。

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ここでは、環境省の「平成の名水百選」に選ばれた「唐船峡京田湧水」を利用した「そうめん流し」を提供しています。

市営のほか2つの民間業者の計3店舗が営業していて、年間約20万人もの利用客があるとか。

大きな特徴は、鹿児島発祥の「回転式そうめん流し」であること。

これはドーナツ型の ”そうめん流し器” に、”水” と ”そうめん” を入れ、水流によって素麺を流す(ぐるぐる廻す)というもの。

テーブル上の ”そうめん流し器” を、家族やグループで囲んで食べる様子は、なかなか画期的かつ壮観でした。

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もともとは、昭和37年に川上の湧水を利用し、竹樋を使った「流しそうめん」から創業したそう。

その後、旧開聞町の町長が回転式の ”そうめん流し器” を発明(?)し、昭和45年には意匠登録までしたらしい。

これにより「唐船峡そうめん流し」が人気を博して、現在に至っているとか。

南国・鹿児島の暑い夏を乗り切るには、そうめん流しなどは最高の食べ物兼アトラクションだと思います。

かつて私が転勤で鹿児島に赴任した際、出身地を聞かれて「兵庫県の龍野です」と答えても当地の人は誰も知りませんでした。

ところが、「手延べ素麺 揖保乃糸」の産地(龍野)の出身ですと言い換えると、皆さんすぐに納得して頂けました。

まあ、それほど当地では「そうめん」がポピュラーだということでしょう。

鹿児島に行かれたら、ぜひ「唐船峡そうめん流し」を試されることをおススメします。

エンターテインメント性抜群なので、美味しく楽しめることは間違いありません。

なお、営業は夏だけでなく一年中やっています。


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