開聞岳から鹿児島空港へとクルマで向かっていると、こんな風景に出会いました。
場所は、知覧周辺でした。
これは、茶畑ですね。
鹿児島ならではの乗用茶摘機で、摘み取りを行なっていました。
綺麗に整備された茶畑と、茶摘機での作業を見ていると、時間がたつのも忘れるほどでした。
鹿児島県は、荒茶生産量が全国で第2位(シェアは約25%)となるお茶の一大生産地です。
ちなみに第1位は静岡県ですね。
一般的に「日本三大茶」は、宇治茶、静岡茶、狭山茶と言われています。
鹿児島県は、荒茶の生産量が多いですが、その大部分は仕上げ加工で他産地の茶にブレンドされてしまいます。
その結果、他産地のブランドで市販されることとなり、鹿児島茶の知名度は残念ながら低いものとなっています。
そこで、平成19年に南九州市が誕生(知覧町、川辺町、頴娃町が合併)したのを契機に、「知覧茶」にブランド名を統一して、巻き返しに転じているところです。(ほかに"鹿児島茶"ブランドもあります)
なお合併後の南九州市は、全国の市町村のなかで最大の緑茶産地(全国シェア約15%)となっています。
もともと南国鹿児島のお茶の品質は良いうえに、広い平地での効率的な栽培が可能です。
これに「知覧茶」としてのブランド力が備われば、市場での評価がいま以上に高まってくると思いますね。
私がシンガポールに赴任していた時に、同国まで売り込みに来ていたくらいですから、これから海外展開も含めて頑張ってほしいと思います。