奥能登の「曽々木海岸」へとやってきました。
この海岸は、背後から岩倉山が迫っているうえ、日本海の荒波をまともに受けることから ”能登の親不知” と呼ばれるほどの難所として知られるところ。
そのシンボルの一つが「窓岩」ですね。
板状の岩の真ん中に直径2mほどの穴が開いていて、見るからに奇岩でした。
これは、流紋岩からなる硬い岩盤が日本海の荒波によって浸食されて出来たものらしい。
まるで窓のように空いた穴ですが、毎年10月半ばには、ちょうどこの穴に夕陽が入り込む姿が見られるとか。
この海岸から見る夕陽は素晴らしいと評判なので、一度くらいは見てみたいですね。
次は「垂水の滝」を撮ったもの。
落差35mの断崖から、滝の水が直接海へ落ちるという珍しい滝です。
水量はそれなりにあって、下から見上げるとなかなかの迫力でした。
夏はシャワー代わりに使われたりもするそう。
一方、冬場は日本海から吹き付ける強風で滝の水が舞い上がり、下まで落ちてこないとか。 このため、別名「吹き上げの滝」と呼ばれています。
「曽々木海岸」は、冬場に見られる ”波の花” でも有名ですね。
”波の花” は、海中のプランクトンが白い泡となって空中へと舞い上がる様子をいいます。 11月下旬から2月ごろにかけて見られるそう。
私は、何でも実際に見たり体験したい派ですが、寒さが大の苦手。 冬場の"波の花"を見るのは、かなり難しそうですね。
当日のランチは「曽々木海岸」にある「今新」で食べました。
いろいろ迷った挙句に注文したのは、海鮮丼です。
”天然活魚” の店を標榜するだけあって、出てきた丼には沢山の魚介類が乗る豪華版でした。
日本海を眺めながら新鮮な魚を食べれるとは、こんな幸せは滅多にありません。
この店は、おススメです。
なお、この「曽々木海岸」は、国の名勝と天然記念物に指定されています。
他所ではなかなか見られない ”海と岩の自然美” や ”豪快な断崖風景” などを間近に観察できて、とても面白かったです。