観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

黄金色に染まった「白米千枚田」(能登その8)

今回、能登の旅で一番見たかったのが「白米千枚田」(しろよね・せんまいだ)です。

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場所は、輪島市白米町の国道249号線と日本海に挟まれた崖地にあります。

これまで日本全国や東南アジアを旅するなかで、結構な数の棚田(千枚田)を見てきました。

棚田を眺めていると、不思議と心が安らぐのです。

なかでも「白米千枚田」は、2011年に世界農業遺産に認定(「能登里山里海」)されたこともあって、以前から一度は見てみたいと思っていました。

実際に訪れてみると、急な崖面が日本海へと落ち込んでいく斜面に、びっしりと棚田が並んでいました。

とてつもなく沢山の田んぼがあるように見えますが、現地の案内板によると、その数は1,004枚だとか。 

一枚、一枚の田んぼの大きさは様々で、最も小さなものは0.2㎡ほどしかないそう。

棚田では、ちょうど秋の収穫期を迎えたところで、稲穂の黄金色が海の蒼さとマッチして、とても綺麗な景観を作りだしていました。

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この「白米千枚田」にもオーナー制度があって、年会費2万円を支払えば収穫米などを送ってもらえるほか、オーナーの標柱も立ててもらえるそう。。

写真は、マイ田んぼとオーナーの標柱を撮ったもの。

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畦道を散策すると、有名人など沢山の人がオーナーとなっていることが分かります。

ホームページを見ると、173人(平成26年)がオーナーとなっていました。

棚田は、米の収穫はもちろんですが、保水や国土保全などの自然環境保護、美しい景観づくりなどに大きく役立っています。

地方の過疎化が進むなか、耕作や維持管理など大変なことも多いでしょうが、ぜひ、この姿を後世へと受け継いでいってほしいと思います。


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