観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

名刹「總持寺祖院」(能登その10)

能登には曹洞宗大本山として栄えた「總持寺祖院」があると聞き、訪ねてきました。

場所は、輪島市門前町にあります。

写真は、山門を撮ったもの。

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ケヤキ造りの立派な山門で、昭和7(1932)年に再建されたものらしい。

この「總持寺祖院」は、もともと1321年に創建された曹洞宗禅宗)の大本山ですね。

能登の「總持寺」は、明治31(1898)年の大火によって、ほぼ全山を焼失してしまいました。

その後、再建はされたものの移転が検討され、明治44(1911)年に鶴見(横浜市鶴見区)へと移転遷祖されました。

これを機に、能登の「總持寺」は「祖院」と呼ばれるようになったそう。

能登から遠く離れた鶴見(横浜市)へとは、思い切った移転を行ったものだと思います。

曹洞宗には、福井県にもう一つの大本山である「永平寺」があります。 どうやら曹洞宗には、大きく二つの系統(派)があるようです。 

素人考えですが、かつて「永平寺」に参拝した経験からすると、「總持寺」も能登にあった方が大本山としての有難み(?)があるように思うのですが・・・。 

何しろ、能登の「總持寺祖院」も福井県の「永平寺」も都市部から遠くて、なかなかすぐには辿り着けない場所にありますからね。

まあ、いろいろな事情があっての横浜への移転だったのでしょう。

總持寺祖院」は、広大な敷地に建物が散在していて、なかなか見応えがありました。

禅宗の寺院は、凛とした雰囲気があっていいですね。

時間があれば座禅でも組みたい気分でした。

訪れて本当に良かったです。


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