東西390mの両側に、約130店舗が軒を連ねる商店街。
京野菜、魚介などの生鮮食材や乾物、漬物、おばんざい等を商う専門店がひしめいています。
最近は、地元住民よりも観光客や修学旅行生のほうが多いくらいで、観光化され過ぎの感がしないでもないほど。
今回も、外国人観光客が珍しそうに陳列棚を覗いていました。
この場所に市場(いちば)が立地した理由のひとつが、東端にある錦天満宮にあります。
ここの境内に入ると、水がこんこんと湧き出る井戸があります。
説明書きによると、地下100尺(30数メートル)から湧出する地下水で、水温は常に17~18度を保つ御神水とあります。
自由に水を汲んでよいとのことで、ペットボトルに詰める人もいました(実は自分のことです)。
冷蔵設備などない昔に、新鮮な魚介や野菜などを商うには冷涼で良質な水が不可欠でした。
このため錦天満宮と同じ地下水を使えるこの土地に、市場が立地したらしい。
京都と水の関係は、なかなかに奥深いものがあります。
それにしても、京都の中心部(繁華街)で、今も綺麗な飲料用の地下水が湧き出ることに驚きました。