観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

松坂屋・旧京都仕入店(京都まち歩き#10)

久しぶりのブログ更新となりました。

先週末の台風19号は、東日本に大変な被害をもたらしました。 

被災された地域の皆さまには、心よりのお見舞いを申し上げます。

一方、ラグビーワールドカップでは日本がスコットランドに勝利、ベスト8進出を決めました。

長年のラグビーファンとしては、本当に感無量です。 次の南アフリカ戦も、良い試合を期待したいと思います。

さて、京都まち歩きの続きです。

写真は、かつての"松坂屋・旧京都仕入店"を撮ったもの。

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場所は、前回まで紹介した"無名舎"の道を挟んで、すぐ前にありました。

過去形で書いたのは、この店は2010年の夏に閉鎖された後、解体されてしまったからです。

今は、瀟洒なホテルへと建て替わっています。

町家建築として、とても立派な建物だっただけに全く残念です。

松坂屋と言えば、名古屋が地盤の百貨店ですね。

その松坂屋が、仕入のための店舗を京都に開設したのが、この建物とか。

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1745年に室町姉小路に開設したのが始まりで、1749年に写真の新町六角通下ルに移転してきました。

このあたりは呉服の問屋街で、京都での仕入拠点として設けられたものらしい。

閉鎖される直前には、染織デザインの研究所として使われていたそうです。

百貨店業界は構造不況で大変なようですが、昔は仕入れに、たいそう力を注いでいた様子が伺えますね。

昔ながらの町家建築が壊されていくのは、街の歴史や景観が変わっていくようで、なかなか辛いものがあります。

町家建築を活かしながら、それらを何とか後世へと受け継いでいって欲しいと思うのですが・・・。


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