観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

円頓寺商店街(名古屋その8)

前回のブログで取り上げた「堀川」と「四間道(しけみち)」のすぐ近くに「円頓寺商店街」があります。

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ここは、今回の名古屋行きで一番訪れたかった(見たかった)場所です。

 最寄り駅は地下鉄桜通線の国際センター駅。 名古屋駅から歩いても15分ほどの距離にあります。

この商店街は、明治から戦前にかけて名古屋三大商店街のひとつに数えられていました。(他の二つは、大曽根大須

昔ながらのアーケード商店街ですが、もともとは「長久山円頓寺」の門前町として始まったものとか。

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全国あちこちにある商店街と同様に、一時はかなりの寂れようだったらしい。

ところが、イベントの開催や新たな出店者の出現などによって、徐々に賑わいを取り戻しつつあると聞き、この目で確かめるべく訪れました。

閑散とした商店街に入ると、一ヶ所に人だかりが出来ていました。

何かと思って近づいてみると、「カブキカフェ ナゴヤ座」の公演前の路上パフォーマンスでした。

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集まった観客は女性が多く、皆それなりに熱心なファンのようでした。

私も暫く観ていましたが、若い役者さんのスピード感あるパフォーマンスは、結構面白かったですね。

この商店街の集客の仕掛けが一瞬垣間見られたようで、興味深かったです。

路上パフォーマンスが終わると、また閑散となりましたが、どこかホッとリラックスできるような雰囲気の商店街でした。

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店舗の構成も、数は少ないですが古くからの店とお洒落なカフェなどが混在して、それなりの魅力は感じられます。

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でも、先に訪れた「大須商店街」ほどの賑わいにはまだまだ遠い感じですね。

隣接する「四間道(しけみち)」では多くの町家が残されていて、それらを活かしたショップや料理店、カフェなどが増え、お洒落な町へと変わってきています。

この「四間道」と、より上手に連携していけば、商店街としても今以上に活性化するだろうと感じました。

いつも言っていることですが、商店街は、地元の住民に支持されないと生き残っていけません。

地域住民が日常的に買い物や飲食などで利用する、魅力ある環境を提供し続けられるかどうか。

それが、この昭和の香り漂う庶民派商店街の将来を占う鍵となるように思いました。


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