夕暮れ時、虎ノ門ヒルズ(東京・港区)のオーバル広場の前を通りかかったら、本に関するイベントをやっていました。
広場に止まっていたのが ”ブックバス” です。
どうやら、古書の移動販売車のよう。
これは面白そうとバスのなかに入り込み、本を眺めながら暫く楽しい時間を過ごしました。
置いてあるのは絵本などが多くて、小さなお子さん連れも沢山見に来ていました。
後で調べてみると、このブックバスは、オンライン古書店の(株)バリューブックス(長野県上田市)が運営しているものらしい。
今はオンライン書店が全盛で、リアルな書店は1日1軒のペースでなくなり、全国の5分の1の自治体には本屋が1軒もない状態だとか。
確かにオンライン書店は便利ですが、良い本に出合える ”偶然” の機会はリアルな本屋の方に軍配が上がります。
何気なく書店に入って、たまたま手に取った本が一生の愛読書となることは大いにあり得る話です。
そのような ”偶然” を演出するために造ったのが、この ”ブックバス” だそう。
このバス、なかなかにお洒落なデザインですが、もともとは岩手県のとある自治体で使われていた移動図書館車だったとか。
それを中古で購入し、内部を改造、車体も塗りなおして、あちこちの出張販売に活用しているらしい。
オンライン古書店が営む ”ブックバス” プロジェクト、なかなかに夢があっていいですね。
また何処かで出会えたら、と期待しています。