観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

照国神社(鹿児島その8)

城山の麓には、鹿児島の総氏神様といわれる照国神社があります。

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ご祭神は島津家28代当主(11代藩主)の島津斉彬公です。 

斉彬公は、集成館事業などで幕末の近代化や人材育成などに大きな功績を残した名君ですね。

安政5年(1858年)に50歳の若さで急逝しましたが、文久3年(1863年)に孝明天皇から照国大明神の神号を授けられたことにより当神社が創建されました。

次の写真は、神社の入り口に立つ大鳥居を撮ったもの。

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高さがおよそ20mもある大きな鳥居で、昭和4年(1929年)に建立されました。 

転勤で当地に住んでいた頃は、この鳥居を毎日眺めながら勤務先へと通っていました。

大鳥居をくぐると、目に飛び込んでくるのが次の写真の「斉鶴」です。

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これはイヌマキの木で、鶴が翼を広げたように刈り込んであります。 かなりの老木らしいですが、形が整っているのでよく目立っています。 

なお「斉鶴」の斉は、斉彬公からとったものだそうです。

次は、神門を撮ったもの。

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いずれの建物も昭和20年(1945年)の戦災で焼失したため、戦後に建て替えられています。

お社の後ろには城山の緑が青々と茂っていました。

鹿児島に住んでいた頃の思い出として、当神社で定期的に開催されている「照国講演会」の講師を務めたこと(観光振興について話しました)や、年始の初詣に地元企業の人たちと一緒にお参りして集合写真を撮ったことなどが懐かしく想いだされます。

また、夏のお祭り(六月灯)では、和紙に絵を描いた大きな灯籠が数多く奉納されます。 夜になって灯りがともると、幻想的な光景があらわれて、それは綺麗でした。

転勤族としてあちこちの街で勤務しましたが、鹿児島では地元の暮らしにすんなりと溶け込めたように思います。 これもサザン・ホスピタリティのなせる業ということでしょう。

鹿児島に行かれる機会があったら、ぜひ照国神社にもお参りしてみてください。 ご利益は、商売繁盛、事業繁栄などなどで、大きなパワーを頂けること間違いなしです。 


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